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記憶の中のSPEED TUBE [四方山話]

HYBRID PHONON 3デイズから早くも一週間が過ぎました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
先の記事にも記したとおり、今回は最終日のみの参加でして、
上京中の思い出を振り返ると台風19号でヤキモキしたことばかり蘇ります。
ライブの記憶は(マガゾフ2号でおなじみの)あさーひさんの手による
詳細なイラストレポートで穴を埋める次第。
今回のライブレポートも珠玉の一作なので皆様も是非ご覧ください。



私にとってHYBRID PHONONで特に思い出深いのは、なんといってもSPEED TUBE。
1曲目であるメカノVer.準拠アンチ・ビストロンの演奏が終わった直後に爆音で流れたあのイントロ。
鳥肌立ちまくりでした。

私がP-MODELのライブに行き始めたのは改訂からで、
よく通ったのは電子悲劇と音廃の頃のツアー。
その頃には既にSPEED TUBEはライブレパートリーから外れてたので、
故にライブでSPEED TUBEを目にしたのは、今回の前には2回だけ。
10年に一度のペースですね。
しかしその2回とも、とても印象深く記憶に残ってます。


最初に見たのは1994年12月の大阪難波ウォホール。
改訂P-MODELお披露目ライブでした。
新メンバーは当日まで極秘、高まる期待に少しの不安。
満員の会場は開演前から熱気で溢れており
待ち時間を過ごす関西弁の会話が飛び交っていたのを思い出します。
定刻を少し押して場内暗転、重低音シーケンスの出囃子(11th Fact)が
鳴り響くのと同時に湧き上がる歓声。

1991年の日比谷野音、解凍メンバーお披露目ライブは公式映像が残っていて
現在でもYouTubeで見れたりBITMAPにも収録されてますが、
こちらの改訂P-MODELお披露目記録は、当時のFC会報に写真が載っているくらい。
新生P-MODELのシンボルマークが回転し、AMIGA VOICEがメンバーを呼び上げる光景は
3年前の儀式を踏まえたかのようなおなじみのシーンでしたが、
それからは格段に進化したCGと合成音声が眼と耳に焼き付いてます。

福間・小西・上領と登場し、最後に平沢の名が呼び上げられて改訂が完了。
新生したP-MODELが最初に演奏した曲がSPEED TUBEでした。
きもち早めのBPMだったか、前のめりに突き進むような記憶があります。
平沢さんのボーカルも張りがあり、解凍ライブのゼブラのように晴れやかな笑顔ではなく
どこか決意を秘めたような緊張感のある、それでいて力強い立ち振舞だったような。
思い出補正もあるんでしょうけど、もうひたすらかっこよかった。
確か、このライブから3番の入り直前にブレイクが挟まった記憶があります。
1993年野音(PAUSE)ではまだブレイク無かったですよね。


次のSPEED TUBEは2004年11月の新宿全労済ホール、
核P-MODELライブ「トーキョービストロン」でした。
このときのライブは変則4デイズで、4公演ともすべて同会場でしたが、
11月8日(月)9日(火)と、11月12日(金)13日(土)に分けられており、
前半が座席指定で後半がスタンディングという、なかなか類を見ない公演でした。
私はこの当時ちょうど転職期間中で、期間中ずっと関東に滞在しながら
全公演観覧しましたが、地方在住で社会人の平沢ファンはとても大変だったはず。
月曜火曜ライブって…。

座席指定だったのもあるのか、前半二日間は比較的落ち着いたセットリストと
着席したまま鑑賞するのか、それとも立ち上がっても良いのか反応が分かれましたが
後半は明らかに煽動モードの選曲で、迎えた最終日は
後にDVDにてリリースされた内容通りの熱いライブでした。
オープニングの二重展望3からのSPEED TUBEは
早くも熱気最高潮!と言わんばかりの演奏が披露されたものです。
独りで演奏されたSPEED TUBEに少し寂しい思いもしましたが
やっぱり平沢かっこいい。

このときのアンコールはHYBRID PHONONでもレパートリーに入ったフルへ。
最終日まで秘蔵されていた選曲で、イントロでは戸惑いでざわめき、
歌に入ってからようやく反応したオーディエンスが歓声をあげてたのを思い出します。


時は流れて2014年10月13日。ライブ開場前に家人とお茶してた時に
「今日はスピチューが見れれば満足」と、ぼんやりつぶやきつつ
今まで見てきた平沢P-MODELライブを思い出してました。
偶然なのは百も承知ですが、たまたま願いが叶ったのは、
それを最前列で浴びられたのは、素直に嬉しかったです。
この先、ライブでSPEED TUBEを何度見られるのかは分かりませんが、
HYBRID PHONONで見たこの演奏も、きっと印象深く記憶の地層に積もってくのかなと
今はまだリアルな思い出をなんとなく辿っているところです。

最後になりましたが、はなこさん、ありがとうございました。
感謝の念に堪えません。

BITMAP 1979-1992 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • メディア: DVD


祝DVD化+再販。
冒頭のSPEED TUBEは今でもあまりにかっこいい。
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更新 2014.10.08--- ブログトップ

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