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第9曼荼羅 大阪公演二日目 20170709 雑感レポート [四方山話]

平沢進 Twitter follower 9万人達成記念ライブ「第9曼荼羅」

「Twitter follower9万人到達達成記念」と称して
企画されたライブですが、注目点は2つ。

・11年ぶりの大阪公演(東京公演は10月を予定)
・会期中のスネアドラム打数をカウントして
 東京大阪全5公演で9万打に達したら「9万音符からなる楽曲」を記念配信

まず、なんといっても久しぶりの大阪公演。
記録では2006年のライブ白虎野が最後の大阪公演ですが、
個人的には2003年のLIMBO-54以来の参加です。
かつてはP-MODELに関西出身メンバーが多い時期もあったり、
新譜が出れば東京大阪+αツアーが組まれるのが当たり前だったりと、
P-MODEL+平沢ソロと大阪は身近なイメージもありましたが、それも今は昔の話。
近年は地方公演に否定的な平沢発言もあったので、
発表の際の驚きもひとしおでした。
いか焼き、豚まん、かすうどん、冷やしあめ。


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普通のライブはついぞやらないことで定評のある平沢さんですが、
今回もなにやら仕組まれてました。それが2つめの注目点。
ことのすじがきはライブ公式サイト「第9曼荼羅への道」をご参照の通りですが、
全5公演でスネアが9万回叩かれると記念曲プレゼント。
なんだかよく分からないけど貰えるもんは貰いたい。
例えそれが平沢さんのさじ加減ひとつだとしても。

スネアを叩く必要があるということはサポートがいるということ。
というわけでサイトにも写真が掲載の怪しい葬儀会社の人
「会人」なる覆面の二人組が平沢さんを挟んで左右におりました。
平沢ソロにサポートメンバーが参加すること自体は
すでにここ数年のインタラノンタラ問わず恒例ですが、写真を見た感想は、
…か、怪人?? → あー、怪人に「会人」と当て字したのね、とか
独り合点してたら「えじん」と呼ぶそうで。湯桶読みかい。

というわけで覆面スーツの匿名サポートメンバーです。
ニューウェーブだよ(by三万亭馬骨師匠)
名前は松(SSHO→ショー)氏と鶴(TAZZ→タヅ)氏。
松鶴と言われると笑福亭松鶴がまっさきに浮かびますが、
御大は上方落語嫌いだからきっとそれ関係ない。


鶴氏がドラム担当とのことでステージ上手には
なかなか珍しいスタンディングドラムキットが横向きに設置されてました。
中央に主役のスネアとその上には……シモンズ!!? …て、テクノやで。
六角形ドラムパッドで有名なシモンズにキックとかタムとかそんな音色を仕込み、
他にはシンバルが各種ありけり。曲によってはバイオリンも担当。

下手に陣取る松氏は弦モノ担当。
まず目立つのは東京異次弦空洞以来の出番となった七節男サイレントチェロ。
他にはストラトっぽい(モズライトぽくも見えた)ギターと
Launchpadっていうんですか、循環カフェでも使われたMIDIコントローラ。
ギター弾くときに若大将っぽくリズムに揺れてたのが印象的でした。
追記:モズライトですねーこれ。



平沢さんのブースはいつもどおり。
レーザーハープとスタンドにセットされたEVOと調整用のミキサー、
後方にICE-9と途中から出てきたエレアコ。



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「地方公演はやらない」発言と同様に明言してたことに
「P-MODELはやらない」という趣旨の発言がありましたが、
なるほど、P-MODELのようにメンバーの運命をも握って
大河ストーリーまで抱えながら数年単位で
共同体のように編成するバンドはもうありえないけど、
平沢さんの一存でその都度、確実に意思統一できるメンバーを招集し
平沢さんの望みのままにステージパフォーマンスを果たす
超短期ユニットなら実現可能かとの思いを改めて実感しました。

平沢さんのライブでは出音全てを生演奏する時代というのは
とうの昔に終わってるから、
サポートメンバーは多彩な音の演奏パターンの中から
チョイスされた部分を演奏できれば良いわけでして。
今回のドラムを例に挙げるとリズムパターンの中でも
ドラムロールだけ演奏してるとか。

それを突き詰めると、ある程度の演奏技術を習得していて
平沢さんの意図に叶って行動できる信頼を勝ち得ており
ステージに立てる人なら、今の平沢さんにとってフラットに
ユニットメンバーとして招集できる環境が整ってるのかな、と思いました。
演奏力よりも人格と協調性と言えば良いのか、ちょっと違うか。
かつてのP-MODELが「演奏できない人をメンバーにして演奏させた」という
エピソードに通じるのかもしれません。

近年はその要求にとても順応できるレギュラーとして
PEVO1号氏が筆頭に挙げられますが、
今回に至ってはメンバーの顔(→個性)まで取り払うという
実験的かつエゴイズムワンマンユニットスタイル。
しかもスタンダードなバンド編成ではない特殊楽器群。
こういったカタチでライブ演奏を楽しむ平沢さんと
それに付き従う苦難の助手達。

平沢さんが着々と積み上げたキャリアとセルフプロデュースが
成せる業なのかなと、ぼんやり思いなながらライブの轟音に揺られてました。
バンド形態だと良くも悪くも個性と個性のぶつかり合いになりますしね。
それに覆面メンバーだと中身が変わるサプライズも期待したくなります。
日替わりメンバー。

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さて、ライブの方は見応え満点のベスト選曲。
P-MODEL時代の曲だけどソロとも親和性高いサイボーグあり、
最新シングルありのバリエーションに幅ある20曲でした。
鶴氏のスネア中心アレンジなドラミングも冴え渡り、
全体的にアッパーな展開。
全編に渡ってドラムロールが鳴り渡る曲ではそれに呼応して伸びるカウント。
ステージ後方には第9曼荼羅のシンボルロゴとスネアカウンタが光り、
記念すべき万越えカウントのときには大きな歓声も。
アンコール2曲目の鉄切り歌で3万カウントに手の届くところまでいき、
会場の注目が集まる中、最後の最後でピタリと
3万越えの妙技を魅せた鶴氏に拍手。お見事。

2日で平均15000打ですが、残り3日で6万打ということは1日平均2万打ですか。
我々がどうしようもない要素ですし、応援ぐらいしかできることはありませんが
残り3公演、アグレッシブなドラミングを期待せざるをえません。がんばれー。
曲も入れ替えでド派手なドラムロール鳴り響くのが入るのかな。
…プラネットイーグル?(最初だけじゃん)


※ Caution !! ※ 追記:2017.07.11
「第9曼荼羅への道」のページで気になる一文を見つけました。

> 通常の演奏では9万打に到達しません。
> できるだけ多くの打数を叩きだす気力を与えるために、
> 是非ドラム奏者を応援してください。

……これって、実は結構重要な事柄ではないでしょうか?
事実、鶴氏の名が知れ渡った二日目のドラムソロで
鶴氏への応援がかかってるシーンは気迫あるプレイにお見受けしましたし。

ドラム奏者への声援ばかりがかかってライブの雰囲気が乱れても本末転倒ですが、
東京公演ではドラム奏者の見せ場などでの声援が特に重要になるのかもしれません。
ドラム奏者の一挙一動に大注目ですね。

しかし、声援のかけ具合によって演奏パターンの手数が如実に変化するのって
実にホットなリアクションだし、それはとてもインタラクティブでロックだ。


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チケット番号が約400番代だったので、
一階スタンディングに行くか二階席に行くか、
悩んだ挙句に自分の体力を信じて一階へ。
後方の一段高くなった場所の最前列を取れたので個人的には大成功。
数百人~数千人規模のライブハウスでは
オペラグラスや単眼鏡が効果を発揮します。

これは声を大にして伝えたいのですが
平沢さんクラスのキャパのライブに行くときは
「低倍率(4~6倍)」「軽い」「1~2万円クラス」の
オペラグラスや単眼鏡をカバンに忍ばせておくと
観覧場所のポジション取りの選択肢が増えます。

私が愛用してるのはPHONON2553のライブ前に買ったNikonの遊 4X10D CF。
私の見え具合を説明すると、今回は後方一段高い場所の柵から
シモンズの裏側面に書かれる「SIMMONS」の文字が見えました。




乱視持ちの家人はオリンパスの単眼鏡 Monocular I、

OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16

OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16

  • 出版社/メーカー: オリンパス
  • メディア: エレクトロニクス



二階席から観覧の友人はNikonのミクロン 6×15 CFを愛用。



オペラグラスを購入したときにポイントをまとめたブログ記事はこちら。
PHONON2553:最後方からのオペラグラス
単眼鏡と幻の魚の骨


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最後に、なんとなくグッズ物販で思ったことを。

ここ数年はグッズの物販がものすごく行列で、
毎回見るたびに大変そうだと思ってしまいますが、
私が参加した二日目は有志が用意した
数量と金額が記入できるグッズ一覧表が印刷されて配られ
数十分ほどの並びで買い物することができました。

で、このグッズ表ですが、公式でもマッシュアップしての採用を
ご一考していただければと思います。

というのも先日観覧した艦これオーケストラの物販では
物販開始前にチケットを持参した希望者に整理券が配布されて、
その整理券というのがA4のペーパーでグッズ購入表を兼ねたものになっており、
グッズ購入希望者は事前に記入するシステムでした。

グッズのサンプル写真は事前にネット告知され
希望者はそれらを参考に個数を記入。
整理番号に従い物販ブースに呼ばれて整理券購入表を提出。
売り子さんがその場で自分のカウンター番号を記入し、
後ろの在庫管理者に購入表を回すと、
それを元に在庫管理者がグッズを準備してカウンターの売り子さんへ。
売り子さんが金額計算と販売して、整理券は回収。という段取りで、
物販の売上比重が高いアニメ・ゲーム系のイベントだけあって
システムが確立してるし、物販人員の練度も高いし、
良く出来てるなーと感心しました。


しかしそのまま平沢さんの物販での採用は難しいかとも感じます。
販売アイテムは限定グッズだけではなくCDのやDVDもありますし、
ライブ催行という業務の中での中で物販にさける人員リソースも
限られてて、売り子への周知徹底の手間なども想像できますし
ここ数年で急激に物販行列が長くなって
パンク状態になってしまった歴史も見てきてますし……。

一介のお客があーだこーだ無責任に
口を挟める問題ではないのも承知してますし
激務の中でのなかなか難しい問題ではあるかと思いますが、
きっと物販にかかるリソースを減らしながら、
客足を数倍効率よく捌けて、スタッフも負担が軽くなりつつ、
お客も効率良く時間が使える手法が眠ってるとも素人ながらに感じます。
ライブ物販が良い方向にマッシュアップされればと
物販の品揃えなどを楽しみながら私共は願っております。
大阪はお疲れ様でした。そして東京でも楽しみにしております。

コメント(3) 

コメント 3

通りすがり

はい。苑長せんせい、
大阪公演について沢山のことを教えてくださり、
ありがとうございました。
ドラム奏者応援は大和久さん作「応援メーター」が表示されるかと
単純な予想をしていましたが、歓声誘導ひとつ無かったですね。
けれど、東京公演でマスク付けない(笑)上領さんがいらっしゃると聞いて、女性馬骨陣が気張るだろうと楽観視しました。
貰えるものは、病気以外みんな貰いたいですよね。


by 通りすがり (2017-07-16 23:20) 

とれもろ

素敵なレポートを有難うございます。
記憶が甦りました。

普通のライブにおいても、何かの仕掛けが施され、ヒントは少な目。
ファン同士で攻略法を考える(物販対策なども含め!?)
そんなところまで含めての参加型イベントなんですね…
アーティストが凄いとファンの皆さんも凄いなぁ。
役立つ情報盛りだくさんで本当に感謝です。
by とれもろ (2017-07-24 13:42) 

ジフ

ぴゃあ。
一ヶ月ぶりくらいに管理ページにアクセスしました。遅くなってごめんなさい。

通りすがりさん>
そりゃもう、貰えるものは有難く頂戴したいタイプの人間です。
上領さん参加できっとオーディエンス大盛り上がりの
ノルマ達成もあっという間ですね!(願望)
個人的な話で申し訳ありませんが上領さんのステージを見るの、
計算したら23年ぶりになりそうです。

とれもろさん>
馬骨ファン同士で攻略法を考えるというと、
何はなくともインタラのグッドエンディングを思い出します。
あれも毎回、ルート分岐考察から達成方法まで
皆さんとても頭を悩ませながら考えてらして、
もう私なんぞは「はえー」と声を出すぐらいしか応援手段がありません。
あとは昔の話ですと点検隊とかも凄かったと聞き及びます。
9万打、達成できるといいですねー。
by ジフ (2017-08-17 03:48) 

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