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進化の軌跡(あるいは、いりよう蜂の誘惑) [四方山話]

本日は長講一席。

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iPhone登場から10年ほどの間で、IT環境も様変わりしました。
インターネットブラウズから音楽動画再生、
ゲームにネットバンキングなど、
身の周りの情報家電クラスや、他者とのコミニュケーションなら、
もはやスマホがあれば充分なくらい。
このブログを読んでくださる方の中にも、家庭でPCを使わない方が、
ひょっとしたらいらっしゃるのかもしれません。

そんな風にIT環境は劇的に変化しましたが、
相変わらず我が家はPC中心生活です。

博物苑を更新するときにはスキャナが必需品ですし、
物書きするなら、使い慣れたキーボードとモニタが手放せない…、
とかいう、レガシーな理由で、既存のPC環境にしがみついてますが、
思考を大胆に切り替えると、案外スマホのカメラや
フリック入力で、なんとかなるのかもしれない。
あ、でもファイル管理やFTPは、PCの方がまだまだ現実的か。
博物苑やってる間はこのまま行こう。


「コンピュータの主要機能は、演算、制御、記憶、入力、出力の
 5大装置から構成される」とは、
大昔のコンピュータ入門書の冒頭には、必ず飾られてた言葉ですけど、
うちのPCには、マウスにキーボード、ペンタブ、
フラットベッドとドキュメントタイプの、二つのスキャナと、
やたら入力装置がついてます。デジカメも入力装置ですね。

代わりに、かつてはモニタと並び、代表的な出力装置だったプリンタは、
ランニングコストが上がるばかりなので、
コンビニ印刷に頼りがちになっちゃいましたけどね。


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で、今日はスキャナから始まるお話なんですが。
博物苑で使う以外は出番がなく、積み本の下敷きになってるスキャナ。
ここにきて急に毎日使ってます。
やってるのはアルバムのライナーノーツの電子化作業。

CDをリッピングしてスマホに移し、どこでも聞けるようになったなら、
ライナーノーツもスキャンしてスマホに収め、
どこでも見れるようにしたい。

スマホのストレージも増え、モバイル通信速度も向上し、
これだけモバイル環境が整ったなら、今こそやっちゃおうかと、
箱にしまったCDを居間に持ち出して地道にスキャンしてます。


こういう作業をやろうとすると、少し前までだと、
対象物をスキャン → レタッチソフトで修正 →
画像に連番を振ってZIP圧縮 → スマホへ転送…と、手間ばかりでした。

しかし今では大雑把にスキャンしちゃえば、
自動でGoogleフォトにクラウド転送、
画像修正やアルバム編集もGoogleフォトで完結。
おまけに家族間でのアルバム共有までできてしまい、
作業効率も使用感も大幅に向上。エンドユーザーとしては便利すぎ…。


ビッグデータ収集がGoogleの目的なのは分かりますが、
これだけの機能が無料で、1600万画素まで無制限アップロードなら、
わたし喜んでGoogleにしっぽ振ります。

Google Play Musicも、5万曲無料アップロードのクラウドですし、
もしも今からリスニング環境を構築するならGoogle一択かなあ…。


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「ネットにおける情報伝達の加速進化」という点では、
Twitterが提供する速度や利便性に敵うものが登場せず、
ここ数年は頭打ちの様相でしたが、
情報伝達速度にばかり注目してたら、その間にGoogleが、
クラウドを軸とした各種アプリケーションの統合環境を
いつの間にか構築しちゃった感があります。

画像、音源、動画などのアーカイブはもとより、
Youtubeを基軸とした動画配信、IMEといえばGoogle日本語入力、
オンラインストレージはGoogleドライブ、翻訳も発展進化を遂げるし、
対抗馬が牙城を崩すに至らぬGoogleマップ、
OfficeライクなGoogleドキュメント・スプレッドシートなど、
スマホとの相性良しのGmail、Googleカレンダーでスケジュール管理、
外部連携はChromeCastやGoogle Home、
Google WiFiでメッシュネットワークにも手を広げる……。

ジョブズがAppleから永遠に去った後に、
Googleの手によって、ここまでの統合環境が築かれるとは、
思いもしませんでした。

もちろん、Google以外にもAmazonやAppleもしのぎを削ってますし、
巨人Microsoftが動かないわけがありませんし、
全世界の新興ベンチャーや、金を唸らせるインベスターをも巻き込み、
ビジネスチャンスの大金鉱や黄金郷を目指してると、想像します。


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さて、これだけ環境が統合されたら、
まず期待するのは、リアルタイム会話翻訳システム。
人が喋った言葉を聞き取って瞬時に翻訳し、
ボーカロイド技術を活用して、他言語へと滑らかに変換出力する。

外交通訳クラスとは見果てぬ夢だとしても、
外国観光で実用に耐えるレベルなら、
もう目の前に見えてる気がします。
既存の技術を組み合わせて、マッシュアップしたら道筋見えるもんなあ。
この数年で絶対発売してくると予想。
これが実現して普及したら、世界があっという間に狭くなりそう。
欲しい。

あとは来るかなあ、VRの時代。3D酔いしてしまう。
ヘッドマウントディスプレイが普及するとは思えないので
そこから先に進んだ軽量長時間バッテリーのアイウェアタイプが
実用化されたら、そっちの普及も速そう。


さらには各社のビッグデータ収集の果てに見えるのは、
ストロングAIの実現。
SFで描かれた世界が実現するまで、ほんの僅かな気もするし、
それはまだ遠い未来のような気がする。
どこが実現するんだろ。
タイレル社のような超大手企業かもだし、
ニコニコ技術部みたいな世界中のオタクパワーからの
ボトムアップかもしれない。


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そんなサイバーパンクな現実逃避をしながら、
PC暖気が篭もる蒸し暑い部屋の中で、
何百枚とあるCDのライナーノーツをスキャナに挟み、
ひとつひとつデジタルに落としております。

と。
ここまで能書き垂れてきて、ふと思いましたが、
こういうの、フラットベッドスキャナじゃなくて
いまどきだとスマホのカメラで簡単に済ます人のほうが、
圧倒的大多数だよね……。
スキャン作業だけがめんどくさい…。


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