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の・ようなもの [四方山話]

日々を過ごすのにうつつを抜かしてたら
記憶がポロポロとこぼれ落ちてきたので、
忘れ切る前に書き留めとこうかと。

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大阪公演との相違点といえば、
なんと言ってもサポートドラマー、ユージ・レルレ・カワグチ氏の参加。
あんなにオカズだらけなSPEED TUBEは想像すらしたこと有りません。

曲によってはシーケンスをも殴り倒す勢いで走るドラミングは
ド迫力というか痛快というか。
2年半前の第9曼荼羅東京公演で上領氏が魅せた
ジャストビートなそれとは対極の如しレルレ氏の肉体表現が、
ZEPP TOKYOへ場所を移した会然TREKの真骨頂かもと思いました。
うん。衝動ロックだった。すげぇすっげぇ。

レルレ氏のブログがまた、腑に落ちるポイントばかりなので、
謹んでEMBEDします。

20200313 & 0314【平沢進+会人(EJIN) 会然TREK 2K20▲03】〜ZEPP TOKYO 公演〜

前日は友人らと軽く飲み、早めの就寝。 ケンガンアシュラ原作者のサンドロビッチ・ヤバ子とベッドインまいちゃん。 (ずっともて...)




MCでも平沢さんが触れたとおり、大阪からは全曲差し替え。
チルアウト、って表現が正しいか分かりませんが
中盤でテンポを落ち着かせて終盤でガツンと持ってくのが
ここのところの平沢ライブの習わしですけども、
まさかその中盤パートにLEAKが入ってくるくらいな、
相対的に、近年まれに見るアッパーなライブ。

しかし、そんな中でもアコギを抱えて歌い上げるSWITCHED-ON LOTUSは、
数分前まで大ロック大会やってたとは思えないほど
場内の空気を変える力を帯びてました。
見せ場ばかりのライブでしたが、個人的にはここが一番響いた。
もうひとつ個人的な話をするなら
PLANET-HOMEで締めくくるライブって、震えが来るほど好きなんです。


「会人TAZZのリクエスト」と予告されてたルーピンは
さすがに生で聴いたの初めてでしたが、オドロオドロしさたまんなかった。
初日の終演後に同行の知人が
「キックのパターンがルーピンだったけど、まさかねぇと思ってたら」と
発言してたのが印象的でした。二日目に耳を澄ましたら、ああ確かに。

それとコヨーテ! 一体感が半端なかった!
あんなのが一発で揃ったの、初めて見た!




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資料をアーカイブしたりリファレンスするのは
わりかし向いてるみたいなんですが、
見たものの衝撃を、感想へと熟成させてレポートするのは元来苦手なので、
ほんの数ヶ月も経てば、このような体たらくであります。
後で自分が見直して記憶の糸を辿れれば良いかなクラスだと反省。
これが私の2020年3月のレポ、の・ようなもの。

の・ようなもの [DVD]

の・ようなもの [DVD]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2015/11/27
  • メディア: DVD




餅は餅屋。レポはレポ屋。
今を振り返ること約20年前、
過去の平沢さんやP-MODELのライブイベント諸活動をレポートするnoteが
キックスタートしたのでご紹介します。

三万亭馬骨|note

平沢進、P-MODELの過去のライブレポートを2020年から補完・再構築する「改訂レポ」。 時系列の投稿ではありません。 発言などは概ね意訳です。記憶違いや表記ブレなどはご容赦。




90年代P-MODELテキストレポートにあって
濃密な情報量と独自の観察眼・考察力でファンも多かった著者が、
当時の記録と記憶に2020年代リアレンジを施した改訂レポ。

現場に居合わせた人も納得の客観的なレポートでありつつ、
当時を知らない人達も抱腹絶倒する読み物ではないでしょうか。
記憶を何もかも忘れて、いきなりネットで読んでみたい。

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2020.02.22-23 平沢進+会人(EJIN)「会然TREK 2K20▼02」 [四方山話]

はじめに。お気づきの方もいらっしゃるとおり、
博物苑の更新に関する諸作業は現在休止してます。平謝。


大阪の中心部である梅田から、川一つ挟んだ中洲地帯に位置する中之島。
多くの文化施設が集まり、存在感ある建築が立ち並ぶ一画ですが、
その西端ながら、ひときわ目立つ意匠を施されたビルが
グランキューブ大阪こと大阪国際会議場です。(設計:黒川紀章)

2700超の座席数は、
過去のP-MODEL(含核)・平沢進ソロライブと比べても
屈指のキャパシティであり、東京以外の公演では間違いなく最大。
そんな広い会場を二日間札止めにする集団と、
その観客総てを心から満足させるステージに圧倒されてきました。


選曲は誰もがうなづく平沢進オールタイムベスト。
30年のキャリアを縦断する選択と構成。
選曲だけでなく演出面でも過去ライブで用いた手法の
再構成を思わせるものもあり、もちろん新機軸も用意。

両日通じてアクシデントは多発するし
(特に会人66594428さんお大事に…)、
コンディションも上々とは決して言えませんでしたが、
終盤、救済の技法~QUIT~夢の島思念公園でのパフォーマンスは
惚けるまでに素晴らしかったです。ずるい。
QUITを演る平沢さんはずるい。

「魅せる」曲を決めてから、
帰納法で演出と構成を固めるライブは強いですね。
そうとしか言い表せない。
東京異次弦空洞のパラネシアンサークル然り。


何の根拠もない私感なんですが。
2ndアルバム「サイエンスの幽霊」は不思議な構成のアルバムで。

A面B面的な二部構成の曲配置だとしても、
収録曲の中で違和感あるくらい圧倒的にヘヴィなQUITを
A面最後の位置に持ってくるなんて考えられない。
よしんば置いたとしても、その後に照れ隠しみたいに
アモールバッファと夢みる機械なんて並べない。

たぶんスタンダードな曲配置をしてから一度、
徹底的に並べ直して、マッドサイエンティストの作品集のような
奇異な印象を持たせる意図があるんだと、勝手にずっと思ってます。

1990年代の某私設平沢FC会報でのアンケート設問
「嫌いなP-MODEL平沢ソロの曲」で実質2位にランクインしたQUIT。
その理由は皆同じで「ライブ最後の曲だから」。
これ演ると平沢さん引っ込んじゃうからね、という
愛あるコメントを覚えてます。
そんなエピソードがあるほど定番曲だったQUITですが、
時が過ぎてレパートリーから離れ、
PHONON2550以来となった今回の演奏。
QUITはトリを務めるに相応しい真打の曲だ、と改めて感じ入りました。
ユニゾンで繰り返し奏でる、アウトロのメロディの力強さったら。
もうホントずるい。


こんなのが3月も4月も待ち構えてるなんて。
予断を許さない世相ですが、どうぞ皆様、健康に留意して
万障繰り合わせて東京でお会いできますように。
楽しみ!


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余話を二つばかり。

初日の方のセットリストはLIMBOの次に狙撃手という順番でして、
2002年の平沢さんが出逢ったリカンベントから得た、
BLUE LIMBO と RED HORNET という2つの着想を、
それぞれ発展させた楽曲が奇しくも並んでおり、
恐らく偶然とはいえ20年近く前の出来事を懐かしんでました。

そのうちの一つが更に発展して、遂には新譜の世界観まで司り、
アルバム「BLUE LIMBO」となったと言う与太話は、
記憶違いの古爺が呟く忘れ語り。


パレードで披露されたロングレーザーハープは、
会人93317543と会人66594428のやり取りの途中で
トリガーが仕掛けられており、発動後はシーケンスと同期して
一小節中、1~3拍で扇状に拡がって4拍目に収束する運動を繰り返す。
それに伴い、会人93317543は1~3拍目で
レーザーを掬い上げる所作をし、
4拍目は両掌を広げて次の1拍目の準備へと戻る。

これはつまり、目視できるメトロノームが
一曲丸々表示されてる訳だから、
走ったりモタったりアレしたりの諸々が測れてしまい、
彼らもヒューマンなんだなぁと…。


サイエンスの幽霊

サイエンスの幽霊

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2014/09/24
  • メディア: CD






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平沢進×斎藤環「平沢進・徹底解剖!」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #16】雑感 [四方山話]

回=回追加公演の余韻が残る中、
サプライズ気味に開催発表されたインパクトと、
定員80席に対して応募数1000超えという、
年初からリアルラックが試されたトークイベント。
私はニコ生有料放送で観覧いたしました。
生中継されるなんて、良い時代ですね…。


斎藤環先生とのトークイベントは
ロフトプラスワン以来、といっても
そんなの16年前のことなので、
もはや現場に居合わせた人のほうが少ないでしょうか。
そちらの内容はGREEN NERVE会報15号にレポートされてます。

なお、その翌年には、別の機会ながらも続編的な
今敏・平沢進・斎藤環トークイベントも行われました。
これは会報16号にレポあり。


かつてのトークイベントを見た身としては、
今回はどんなお話から始まるのか、興味ありましたが。
前回の16年前から現在までの間での、
最大級の環境変化であるTwitterでの活動を切り口に、
「SNS時代にヒラサワが求心力を得た理由」
「ヒラサワの戦略性とテーマとの距離感」などから、
前回も掘り下げた(リスナーにはお馴染みの)
「ヒラサワ少年と音楽の馴れ初め」
「奇妙な夢の話」などの話題も改めて紹介しつつ。

話の枝葉は激しく飛び交いながらも
テーマからは脱線せずに一貫して根付いており、
平沢さんの発言の中から聞き逃がせぬワードを斎藤先生が
即座に拾い、専門用語も一瞬で咀嚼して観客へと解説し、
その火口から話題を広げて、会話をつなぐ。

その匙加減と、引き出しの開け方が絶妙で溜息ばかり。
リアルタイムにテンポよくキャッチボールしてる様を
モニタ越しにワクワクして見ておりました。
斎藤先生、平沢さんお疲れ様でした。


現代思想2011年9月臨時増刊号 総特集=緊急復刊 imago 東日本大震災と〈こころ〉のゆくえ

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  • 作者: 中井 久夫
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2011/08/24
  • メディア: ムック


斎藤先生の手元には、先生が責任編集し、平沢さんが寄稿した
「imago東日本大震災と〈こころ〉のゆくえ」も置かれてました。
話の流れ次第では、それについての話題も聞けたのかな、と
すこし心残りではありますけど、
それはまた次の機会で語られるのを楽しみにします。

勉強不足で曖昧ですが、
ゲンロンカフェの対談は後から記事に書き起こされ
Kindle配信などもされてる(のかな?)様子。
濃密ながら、平沢進研究の基礎資料と成り得る内容でしたので、
今回の対談も出版されたら嬉しいな、心待ちにしたいっ。


オープンダイアローグとは何か

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  • 作者: 斎藤環
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2015/06/22
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「ひきこもり」救出マニュアル〈理論編〉 (ちくま文庫)

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  • 作者: 斎藤 環
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2014/05/08
  • メディア: 文庫



「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉 (ちくま文庫)

「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉 (ちくま文庫)

  • 作者: 斎藤 環
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2014/06/10
  • メディア: 文庫





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ここからは些細な話。
今回、私は当たる気がしなかったので申込からスルーしましたが
実は家人が思い出受験よろしく応募したら
十数倍強の確率をかいくぐり、まさかの当選。
強運だ!

翌朝には名古屋で外せない所用を抱えた中、
終わったら新幹線で帰ろうとスケジュールを立て
ボルボカフェへと向かう支度を整える家人。
トークイベントの終演時刻が21時半と知ったのは前日でした。
名古屋までの終電、22時ちょうど発車だよ。

青山から東京品川、絶妙に遠い。
どうあがいても当日中に名古屋に移動するのは
無理だと判った瞬間、東京の宿を即押さえて、
新幹線を翌朝始発に振り替えた行動力には脱帽です。

結局終わったの21時50分だから、完璧に正しい決断だよね。
冴えてる、冷静。おつかれさま。
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茅野駅前ベルビア 時計台オルゴール [四方山話]

ライブ「回=回」豊洲PIT追加公演の前日である、2019年1月13日。
私は長野県の茅野駅にいました。


「長野県茅野市 時計台オルゴール」
この一行が公に発表されたのは今からおよそ27年前。
ロッキンオンJAPAN1992年発行号のインタビュー記事
「平沢進全仕事」文中リストです。

私は当該号を未だ所有しておらず、
後の再録書籍でこの存在を知った口ですが、
1999年初版の音廃本にも、この情報は記載されてますね。
改訂復刻DIGITAL版 音楽産業廃棄物(ダウンロード版 販売ページ)

ファンの間では、長いこと「平沢進の謎仕事」として
語り継がれたものの一つです。

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さて、総面積約266.6km²という、
大阪市(約223km²)よりも広大な土地を持つ茅野市。
「平沢ミュージック時計台は、茅野のどこに建ってるのか?」
これはマニアの間で、結構な昔から俎上に載せられた話題でした。

なにせ情報が少なく、公園なのか、公共施設なのか、
そもそも時計台ということは、毎時一度鳴るのか正午だけなのか、
聞いたところで、それが平沢曲と判別できるシロモノなのか。
すでに壊れてそう。もう撤去されてたら徒労に終わるよな。

どこからアプローチすれば良いのやら、まっっっったく見当がつかず、
話題に花咲くも、結局は尻すぼみで終わるのがいつもの常でした。
せめてもう少しだけでいいから手がかりが欲しい。


そんなこんなで月日は10年単位で流れ去り。
去年の秋頃でしたか。
その時計台は茅野駅前商業施設「ベルビア」のものではないか、
…という手がかりが、Youtubeの動画リンクとともに、
私のTwitterタイムラインまで流れてきました。

一聴して、「あれじゃん!」と出だしの2拍で断定できる、
間違えようもない平沢ミュージックに大笑い。
あーまだ残ってたんだ。へーびっくり。
いつ行こう!


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茅野駅はJR東日本の中央線。
蓼科高原、白樺湖、八ヶ岳への玄関口でもあり、
東京方面からは、スーパーあずさを始めとする
各種特急もすべて停車する、アクセスの良い駅です。
しかし私は名古屋方面。

特急しなので塩尻まで行き、そこから普通列車に乗り換え。
30分ほど揺られて茅野駅まで移動。
NEW DAYSやacureの自販機で東に来たのを実感しました。
西口からベルビアは連絡通路で直結してるので、
あっという間に到着。



ガラスドアをくぐるとすぐに目に入る時計台。
一階から三階までを貫く中央吹き抜けの真ん中に位置する
セイコー製の金時計は、四柱の間に白樺の木が模されていて、
枝葉には小鳥たちもいくつか配置。



往時は時計のオルゴールに合わせて、
鳥も動いていたという話が残ってますが、
現在はそちらの機構は停止されてました。

追記20190121:
鳥が動いていた頃の動画。


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ベルビアの営業時間は10時から19時。
ダイヤの都合で10時半頃に着き、11時に鳴るだろう定刻演奏を聞き、
12時前には茅野を離れないと、この後のスケジュールが
すべてパーになってしまうプレッシャー。
「ほんとに今でも鳴るのかな?」などと疑心暗鬼になりつつ
写真を撮ったり、中の店舗をぶらぶら散策してると、
時刻はまもなく11時。

11時の訪れとともに鳥のさえずりサンプリングが時計台広場に響き、
平沢さんの手によるオルゴールミュージックが流れ出しました。
…オルゴールやチャイムみたいな小品じゃないよ。
トータル3分の長尺曲だよ!



お聞きのとおり、1989年発表「CG年賀状」の真ん中パート
「新春平沢オゾノ対談」に使われたBGM……と思いきや、
笛の音をイメージしたハイトーンシンセのメインメロディが、
CG年賀状のそれと差し替えられてる!
明らかに違う旋律が奏でられ、こっちの方が作り込まれてる!

さてはいくつか作曲したうちの、採用版がベルビア時計台のもので
没テイクをCG年賀状に流用したんですか恐らく?
(ということは、CG年賀状1stパートの中華風ミュージックも
 元々はどこかのCMお仕事曲だった可能性が高そう)

事の真偽はさておいて、
ベルビアが1987~88年頃オープンとのことですから、
時系列的にも、まずベルビア時計台ありきで作られてから、
後に特定少数ファン流通向けのCG年賀状に流用されたのは
確かなようです。

追記20190118:
Wikipedia岡島百貨店の項目によれば、
「1987年(昭和62年)10月8日に(中略)  建設された再開発ビルベルビア」
との情報。旬IVの頃じゃないですか。

P-MODEL本体はMONSTERレコーディング騒動の渦中、
まさかその時期のスタジオレコーディング音源なソロ曲が、
あんなクリアな状態で残されてるなんて!!

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良い時代になったもので、我々が情報を探しても
手がかりのシッポすら掴めなかった頃に比べ、
フルサイズの演奏シーンが今ではYoutubeに上げられてます。
しかし敢えて、茅野で聞く充実感があると、感じました。

旅して辿り着いた優越感とか、そんなんじゃなくて、
茅野の人たちの生活に溶け込んでる様子がたまんない。

駅ビルの中央なんていう何気ない日常の空間で、
毎時零分の訪れを告げる平沢ミュージック。
それが30年以上もの間、ここで鳴り響いてるわけで、
普段からなんとなく耳にしてる人たちにとって
当たり前の光景として溶け込んでるのが、
平沢進の一ファンとしては羨ましくもあり。


なにが印象深いって、人々の生活の一端になってるんですよ。
実例を挙げると、これが流れてるときに
広場を通りかかった子どもたちが、リズムに合わせて
軽く両手を横に振りステップしながら過ぎ去ってって。
この光景を見たとき、心が少し沸き立ちました。
これはたまたまですけどね。

他にも演奏中に周りを見渡せば、
行き交う人々もどことなく和やかな雰囲気だし。
待ち合わせ場所や休憩場所として、金時計自体が愛されてるし。


金時計の空間デザインや、それに巻き付いた正月飾りも相まって、
駅ビルの中を通り過ぎる人や、そこで働く人たちの生活を彩る、
パブリックアートとして馴染んだ環境が成り立ってるのを実感し、
ちょっと感激しました。

この感覚はたぶん、ベルビアの中に居て聞けたからこそ
味わえたものであると、なんとなく思います。
今にして思えば、志摩スペイン村ロストレジェンドも
それに類するものだったなあ、と感慨にふけったり。


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ベルビアのお土産代わりに、オルゴール演奏風景を自前で録画し、
Youtubeに上がってるものよりも、ちょっと上質の画質音質映像が、
私の手元にあります。これは平沢コレクターとしての宝物。

ベルビア時計台を横に置いても、
茅野の街は縄文土偶に強い博物館が隣接してますし、
諏訪地方はそば処にして酒処。
諏訪湖も温泉もありますし、観光にもうってつけで楽しいな。
ここを拠点に一日遊んでも良かったな、と
帰ってきてからも思い出します。
長野の駅は立ち食いそばがどこも美味しそうでした。

折を見てまた諏訪観光に行きたいです。
その際には茅野の一部として息づく
平沢さんのあの曲を、また聞ければ良いなあ。


るるぶ清里 蓼科 八ヶ岳 諏訪'19 (るるぶ情報版)

るるぶ清里 蓼科 八ヶ岳 諏訪'19 (るるぶ情報版)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2018/03/13
  • メディア: ムック



信州蕎麦ごのみ スタイルで選ぶお蕎麦屋さん

信州蕎麦ごのみ スタイルで選ぶお蕎麦屋さん

  • 作者: 山口 美緒
  • 出版社/メーカー: 信濃毎日新聞社
  • 発売日: 2011/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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ナカノテルヲのカコイマミライ [四方山話]

年の瀬だから、と言うわけじゃありませんけども、
何とは無しに今年買ったCDを、順繰りに聞き返してます。
そんな中でやっぱり突出した出来栄えだと、惚れ直したのが、
中野テルヲ「Pandora Autoload」。

Pandora Autoload

Pandora Autoload

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Beat Surfers
  • 発売日: 2018/08/22
  • メディア: CD


じっくりと聞けば聞くほど、深さが見えてくるのに、
何も考えずにサラリと聞いても、心地よく楽しめる。
魔術師のトリックのようなアルバムです。
聞いてる間に感じたことを、少しだけでも留め書きしたい。


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まずは表題曲「Pandora Autoload」のイントロ。
「中野テルヲの今」を象徴するような一分間だと感じました。

変拍子であるのに、単純なフレーズで作られたイントロ。
だけど、このアルバムを自己紹介するかのごとく、
各パートが左右のチャンネルへ振り分けられながら次々と登場し、
フレーズを代わる代わる奏でてゆく。

きっかけはエレキギターとガットギター。
お次はエレキベースのソロと茶々を入れるサイン波。
ベースとサイドギターが固めた土台の上で華やぐシンセ。

一転して、サイン波・ギター・Hiに全振りしたスネアの、
軽い音で取り揃えた楽器達がビートを刻み始めたかと思ったら、
サンバホイッスルを合図に、全パートで合奏を始める。

2018年のテルヲミュージックの構成楽器を一つ一つ紹介しながら、
これらの楽器を携えて位置につく、それぞれの中野テルヲ。
彼らがステージの上でバンド演奏してる姿が、
まるで目に浮かぶかのような、一分間の出来事です。


ボーカルが乗る前から、すでに惚れ込んじゃってますが、
全体的な流れとしては、イントロで見せたスタイルを踏襲しており、
それぞれのパートが代わる代わる登場してその時々の色を付け、
ボーカルやソロ演奏がタイミング良く登場し、効果的に浴びるスポット。
でも通しで聞くと、わずか数パターンの構成の組み合わせ。

準備した素材を器に並べて、引き算で作られたみたいな、
「シンプルとは匠の技の詰合せ」だ、と無言で呟くかの曲です。
一曲目からヤラレっぱなしです。


そうかと思えば、「Nocto-Vision」「Radio Spaceship」みたく、
バリバリに複雑な構成で織りこまれた曲もあるし、
「Summer」「カナリア」のようにシンプルさを、
ポップとダークの両極端に、振り分けたかのようなセットも取り合わせ。


そんなカラフルな構成曲の中でも白眉なのは、
Shampooのカバー曲である「3rd」。

元々は1980年代Shampooが遺した幻の曲ですが
中野テルヲの手によって世に出たのは、今回で三度目。
特に2012年発表、中野テルヲ+折茂昌美「真空のトリル」でのテイクと
今回のカバーを聴き比べると興味深いです。

アレンジの基本ラインは同一ですが、
各所で選択された楽器の差異と、音色の濃淡が
「中野テルヲの今」を色濃く象徴する印象を受けます。
まさに、このアルバムの御柱として存在する曲、だと思います。


アルバム全体に施された循環構造と、最初と最後の曲が結ぶ共有世界。
これらについては私なぞが触れることでもありますまい。

一昨年発表のベスト盤で過去の活動を総括した、
中野テルヲからの次なる指し手は、
未来さえも垣間見える渾身の一作だった、と感嘆します。
カウンターポップ、ここに極まり。


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そんな中野テルヲ氏の
三十有余年に及ぶ足跡をまとめあげた一冊が、
このたび出版されました。

「TERUO NAKANO WORKS 1985-2018」。
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有頂天、LONG VACATION、シンセサイザーズなど、
ケラさん関連情報サイト「ぱちーの」を運営する
たつろーさんの手による、中野テルヲデータベースミニコミ本です。
縁ありまして、一般頒布の前に完成したばかりの本を頂戴して、
読んでみたら圧倒的な情報量に打ちのめされました。


ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の世界的コレクターは、
稀代の中野テルヲコレクターでもあった証拠です。
中野テルヲの基礎知識から超絶マニア情報まで、
ソロやバンド、その他参加作品の紹介・解説を
隙間なく詰め込んだA5フルカラー24P資料集。

正直に告白してしまえば、この本の登場により、
知る人ぞ知るマニアックな情報までもが
「中野テルヲ基礎知識」になってしまうことが、
ほんの少し惜しくてもったいない、そんな内容です。

頒布前に内容に触れるのは、ルール違反だと熟知してますが、
それを破ってでもコレだけは証言したい。
1999年の初冬、「Let's Go Skysensor」が発表されたとき、
この界隈のリスナー達が度肝を抜かれて狂乱したのは、
紛れもなく事実です。
その数ヶ月前にP-MODELがニューアルバム
「音楽産業廃棄物」を出したばかりだと言うのに。


入手方法は、まず今週末の12/15(土)KOENJI HIGH
中野テルヲ[Live181215] Beat Surfers 物販にて頒布開始。
引き続き、来年1月に予定されている
京都・名古屋エレキャン物販でも取り扱われる、とのことです。
ただし、数量は限られてるかと思いますので、気になる方はお早めに。
煽るわけではありませんが、逃すと後悔するタイプの資料集であり、
この先の中野テルヲ研究に於いての底本となり得る本です。
詳細はたつろーさんのTwitterアカウントでご確認ください。


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私事ながら、たつろーさんとはパソコン通信の時代からのお知り合いで、
うちのサイトを作る時には、ぱちーのをかなり参考にしたりと、
私にとって心の師匠的な存在であります。
ほんとにお世話になっております…。そして出版お疲れ様でした。

すべてのテルヲマニアの手に届きますように。
そして中野テルヲ氏の楽曲が、もっと多くの方に愛されますように。


TERUO NAKANO 1996­2016

TERUO NAKANO 1996­2016

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Beat Surfers
  • 発売日: 2016/03/16
  • メディア: CD



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キミタチとは分かりあえる Nanotune Up! 20181013 in HAMAMATSU [四方山話]

“静岡県浜松市から、電子音と楽器の楽しい関係を考えてみる、一つの試みです。”
(Nanotune.Org 公式サイトより)


10/13に行われた Nanotune.Org 主催イベント
「Nanotune Up!」へ参加しました。

中野テルヲと三浦俊一ソロユニット bikini rock の出演が発表され、
「行ってみたいなあ」と思いつつ詳細を調べてたら、
「うわっ行かなきゃ!」と決意させる名前と画像。
ksmt × sascacci。
ニューウェーブバンド「航空電子」のベーシストとして知られる、
クスモトヨシノリさんのユニットです。

航空電子OfficialSite|テクノ ニューウェーブ ジャンクロック

ジャンクロックバンド;航空電子オフィシャルサイト。最新情報、ライブチケットの予約、CD、DVDの購入ができます。



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せっかくなので十数年前の昔話をさせてください。

20世紀末のニューウェーブイベント
「東京 Newwave Of Newwave」「DRIVE to 2000」前後が
発端だったでしょうか。
東京を中心としたインディーズ界隈において
2000年代式ニューウェーブシーンが活性化し、
ベテランから若手までのバンド・ユニットが
それぞれに知恵を絞って個性を発揮していました。

POLYSICSは当時から出世頭でメジャー街道を突っ走り、
SKYFISHERが超高速と爆音で鼓膜を破壊して、
三浦俊一を迎えたヤング100Vは音楽性と世界観を煮詰めはじめ、
プロレス的ギミックを取り込んだQ熱が熱いバトルを繰り広げ、
千葉レーダは梅ガムを配り、大正九年が光り輝き、
フロッタージュ、FARMSTAY、ザ・キャプテンズ、サード・クラス、
Hiwatt Electric、プチミット、スカーフカー、スプリットメモリーマン、
ミスゴブリン、マイアミ、火星ソーダ……。
バンド間の交流も激しく、イベントも数多く行われてました。
地方在住の者にとっては到底追いきれません。


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そんな中で噂が走ったのは、かなり早い頃です。
「浜松にすげえ奴らがいるらしい」

はっぴいえんどがトリビュートアルバムを出した2002年。
その一企画としておこなわれた
「はっぴいえんどトリビュート・新人オーディション」
そこに合格し、トリビュートに収録されたのが「春よ来い」。
タバタコウヘイ・クスモトヨシノリ率いる航空電子の
エレクトロパンクなカバーです。




ほどなく航空電子は東京進出。
ライブでは登録メンバー制を採用し、総勢10人強のメンバーの中から
その都度集結したメンバーがステージに立ち、
ときには10人以上揃い踏み、舞台を埋め尽くしたライブもありました。
あれは今でも語り草。

(2020.07.17 追記:11人体制ラストライブ・ダイジェスト!!)


ミニアルバムFLYNING-HIGH!!・フルアルバムSONIC BOOMと
リリースも続き、シーンの中心をかっ飛ぶ航空電子。
追っかけてたバンドの対バンに航空の名があると得した気分でした。

追記20210228:
航空電子も遂にサブスク解禁。
FLYING-HIGH!!+
http://www.kouku-densi.com/index.php/news/20201207_news


DRIVING-HIGH!!+
http://www.kouku-densi.com/index.php/news/20210117-1


SONIC BOOM × サクラサク
http://www.kouku-densi.com/index.php/news/20210222-1







登録メンバー制は数年で終了し、メンバー変遷しつつも、
恒常的な活動が続く中、ナゴム再生委員会から発展した
Beat Surfers の CITRON RECORDINGS レーベルからアルバムや
コンピレーションアルバムをリリースしたこともありましたっけ。
そのタバタさんプロデュースのコンピレーションアルバムが、
アーバンギャルド・ Boogie the マッハモータースが参加した
「東京ゲリラ」。




しかしその後、タバタさんの手術などもあり、
徐々に穏やかに活動収束してゆきました。
(ここまでの経緯、Wikipediaが恐ろしく詳しいです
今年の9月に3年ぶりの航空電子ライブが企画されてましたが、
台風のために中止となったのは残念です。次の機会が来ることを。







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航空電子の顔といえばボーカルのタバタさんですが、
彼と共に中心的存在なのがクスモトさんです。

航空電子から離れたクスモトさんの課外活動としては、
女性ボーカルニューウェーブバンドのダブルユース、
そこから発展した夕餉に参加。
夕餉として2014年のデンシコン浜松にも出演された模様。

ksmt

Listen to ksmt | SoundCloud is an audio platform that lets you listen to what you love and share the sounds you create.. Hamamatsu. 10 Tracks. 69 Followers. Stream Tracks and Playlists from ksmt on your desktop or mobile device.



それらと並行してksmt名義のソロ作品も
作り貯めていると伝え聞いてましたが、
近年は映像作家のsascacciさんと親交を深め、
今回のイベント参加の運びとなったご様子。


航空電子発祥の地で、
エレクトロでフューチャーフォークを奏でる bikini rock や、
円熟の電子魔術師、中野テルヲを向こうに張って、
トランス音響映像空間へと拐かす ksmt×sascacci。
来て良かった。
音楽と映像のシンクはもとより、
ビートを強調せずとも電子音の隙間からリズムが垣間見える快感原則。
エレクトロニカについては掠めた程度しか分からない
門外漢な私でも心地よいひとときでした。



今回はksmt 1stアルバムのレコ発ライブとのことで、
会場で販売されましたが、持ち込み分が完売。
今回のイベント主催のNanotune.Orgレーベルからのリリースで、
後日、Nanotune.Org公式サイトからも通販できる予定だそうです。

20181214追記:通販開始!

sceneries in metrics / ksmt - Nanotune.Org - BOOTH

「ひとにやさしいエレクトロニカ」 風景を音に。 幅のあるエレクトロニカというジャンルのなかで聴きやすく、 けれど緩いだけではないエッジの効いた全10曲入り。 あなたの日常の景色のお供に。 ksmt は 映像プログラマー sascacci とのユニットで自作アプリを用いた Audio & Visual のライブ活動も行っています。




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そしてこれだけはなんとしても書き残したいのですが、
今回のイベント、転換中のBGMが生演奏で(!)、
浜松で活動するモジュラーシンセコミュニティ
MODU/LABOによって紡がれ続けるシンセサウンドコラージュ。

MODU / LABO (@modulabo) * Instagram photos and videos

460 Followers, 765 Following, 31 Posts - See Instagram photos and videos from MODU / LABO (@modulabo)



モジュラー山脈を一見してもどんな機材なのか
何をしたらこんな音楽が出るのか分からないカッコ良さが魅力的でした。
もうたまんないの。

IMG_6381.jpg
IMG_6378.jpg
IMG_6377.jpg


楽しかったなー浜松。ご飯も美味しいしライブも楽しいし。
ヤマハ本社ミュージアムであるイノベーションロードも最高でした。
終わった後のオフ会的な打ち上げまでも超楽しい。

お会いできた方、遊んでくださって誠にありがとうございました!
「電子音と楽器の楽しい関係」、心の底から味わえた気分。
また機会があったら是非行きたい!


Pandora Autoload

Pandora Autoload

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Beat Surfers
  • 発売日: 2018/08/22
  • メディア: CD



AFTER BURNER

AFTER BURNER

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: CD



SONIC BOOM

SONIC BOOM

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: compactsounds
  • 発売日: 2003/12/17
  • メディア: CD



見て楽しむアナログ・シンセ図鑑 (シンコー・ミュージックMOOK)

見て楽しむアナログ・シンセ図鑑 (シンコー・ミュージックMOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージック
  • 発売日: 2018/05/21
  • メディア: ムック



静岡 餃子王国

静岡 餃子王国

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マイルスタッフ(インプレス)
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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ヒルマズユルガス 核P-MODEL「回=回」大阪公演 [四方山話]

あのゼブラは、一生語り継いでやる。


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ツイッターで平沢さんが予告したとおり、
「伝説のバンド」であるところの、80年代P-MODELナンバーから
OH MAMA! で開幕した、ライブ「回=回」大阪初日。
改訂の電子悲劇ツアーでメンバーが、
カオティックなステップで演奏してた思い出と重ね合わせながら、
白会人と共に並ぶ平沢さんに歓声を送ってました。


続く二日目。
焚かれるスモーク。場内暗転。沸き立つ観客。
流れる出囃子。演者登場。ギターを背負う平沢。
聞いたことないイントロシーケンス。
胸の奥で思い出すシンセメロディ。


ゼブラ?


逆立つ鳥肌、抑えられぬ衝動、
拳を天に突いて、腹から吠えて、
心のままに身を乗り出して、
隣の伴侶と目配せして、二階の戦友の心境に思い馳せて、
こんな代表曲、何十年と隠してんじゃねぇよヒラサワ。

あのゼブラを、あの空間で、生で浴びたの、
閻魔大王に自慢してやる。



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余談、です。
バンドってのは、ステージの上のメンバーだけでなく、
追っかけてるオーディエンスも、
一緒に年を取っていくものでして。


かつて、改訂P-MODELの頃には、私達も、
馬の合う仲間たちと全国ツアーを追っかけたり、
元P-MODELやP-MODELフォロアなバンドを共に見ながら、
パソ通BBSやインターネット掲示板で交流し、
P-MANIAなイベント打ったり、それを手伝ったり、オフで遊んでは、
諸先輩方のお兄さんお姉さんから叱咤激励されて。

笑って泣いて怒って喧嘩して、出会って別れて色恋沙汰あって、
仲間が増えたり減ったり、分かれ道で別れたり、川を渡る仲間もいたり。
P-MODELを中心とした90年代ニューウェーブの中で、
いま振り返れば、青春を突っ走ってました。


そんな仲間たちとも、時が過ぎれば、
集えるパソ通BBSもネット掲示板も店じまいし、
mixiに始まるソーシャルネットワークの時代を迎え。
それぞれみんな抱える事情が違うので、
チリチリとバラバラになっていきます。

もちろん、ソーシャルネットに移っても、
緩やかに繋がり続ける長年の友も、
ライブ会場で会えれば嬉しい仲間も両手に余るほどいますが、
交流が途絶えた仲間や、絶交した仲間、
ライブハウスで見かけても声をかけづらくなった仲間も、
同じようにいるもんです。


平沢さんの音楽を聞く習慣がなくなった仲間が、
P-MODELや、あの頃の思い出を懐かんだとき、
なにかの目印になってくれればと、
私も一里塚的なホームページをこしらえたものでした。
それが、作った理由のうちの一つです。平沢博物苑。


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そして2018年現在。
私達がP-MODELや平沢ソロから、多大な影響を受けてた頃よりも、
遥かに多くの人々が、平沢さんのパフォーマンスに心酔する昨今。

私達よりもさらに若い世代のオーディエンスが、
あの頃の私達みたいに、
平沢さんや(核)P-MODELの音楽を中心とするシーンを軸に、
青春ど真ん中を突っ走ってる。
映画のワンシーンみたいだ。
それを覗いては、勝手に懐かしんで勝手に羨ましがってます。
たまにちょっかい出しますが、混ぜていただければこれ幸い。


新譜を初めて再生した衝撃、ライブステージで浴びた熱狂、
それらを受け取り楽しんで、仲間と全力で盛り上がった記憶は、
次から次へと積み重なってゆき。
しばらくしてから振り返ると、化石みたいな昔話が出来上がり。

昔話と見たばかりのライブを肴に、
何年離れてても、会えばすぐあの頃に戻れる仲間と
打ち上げで飲んだくれる古株。


マスマス、ハレヤカ。


ワン・パターン(紙ジャケット仕様)

ワン・パターン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: P-MODEL,中野照夫,平沢進
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2007/07/25
  • メディア: CD



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進化の軌跡(あるいは、いりよう蜂の誘惑) [四方山話]

本日は長講一席。

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iPhone登場から10年ほどの間で、IT環境も様変わりしました。
インターネットブラウズから音楽動画再生、
ゲームにネットバンキングなど、
身の周りの情報家電クラスや、他者とのコミニュケーションなら、
もはやスマホがあれば充分なくらい。
このブログを読んでくださる方の中にも、家庭でPCを使わない方が、
ひょっとしたらいらっしゃるのかもしれません。

そんな風にIT環境は劇的に変化しましたが、
相変わらず我が家はPC中心生活です。

博物苑を更新するときにはスキャナが必需品ですし、
物書きするなら、使い慣れたキーボードとモニタが手放せない…、
とかいう、レガシーな理由で、既存のPC環境にしがみついてますが、
思考を大胆に切り替えると、案外スマホのカメラや
フリック入力で、なんとかなるのかもしれない。
あ、でもファイル管理やFTPは、PCの方がまだまだ現実的か。
博物苑やってる間はこのまま行こう。


「コンピュータの主要機能は、演算、制御、記憶、入力、出力の
 5大装置から構成される」とは、
大昔のコンピュータ入門書の冒頭には、必ず飾られてた言葉ですけど、
うちのPCには、マウスにキーボード、ペンタブ、
フラットベッドとドキュメントタイプの、二つのスキャナと、
やたら入力装置がついてます。デジカメも入力装置ですね。

代わりに、かつてはモニタと並び、代表的な出力装置だったプリンタは、
ランニングコストが上がるばかりなので、
コンビニ印刷に頼りがちになっちゃいましたけどね。


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で、今日はスキャナから始まるお話なんですが。
博物苑で使う以外は出番がなく、積み本の下敷きになってるスキャナ。
ここにきて急に毎日使ってます。
やってるのはアルバムのライナーノーツの電子化作業。

CDをリッピングしてスマホに移し、どこでも聞けるようになったなら、
ライナーノーツもスキャンしてスマホに収め、
どこでも見れるようにしたい。

スマホのストレージも増え、モバイル通信速度も向上し、
これだけモバイル環境が整ったなら、今こそやっちゃおうかと、
箱にしまったCDを居間に持ち出して地道にスキャンしてます。


こういう作業をやろうとすると、少し前までだと、
対象物をスキャン → レタッチソフトで修正 →
画像に連番を振ってZIP圧縮 → スマホへ転送…と、手間ばかりでした。

しかし今では大雑把にスキャンしちゃえば、
自動でGoogleフォトにクラウド転送、
画像修正やアルバム編集もGoogleフォトで完結。
おまけに家族間でのアルバム共有までできてしまい、
作業効率も使用感も大幅に向上。エンドユーザーとしては便利すぎ…。


ビッグデータ収集がGoogleの目的なのは分かりますが、
これだけの機能が無料で、1600万画素まで無制限アップロードなら、
わたし喜んでGoogleにしっぽ振ります。

Google Play Musicも、5万曲無料アップロードのクラウドですし、
もしも今からリスニング環境を構築するならGoogle一択かなあ…。


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「ネットにおける情報伝達の加速進化」という点では、
Twitterが提供する速度や利便性に敵うものが登場せず、
ここ数年は頭打ちの様相でしたが、
情報伝達速度にばかり注目してたら、その間にGoogleが、
クラウドを軸とした各種アプリケーションの統合環境を
いつの間にか構築しちゃった感があります。

画像、音源、動画などのアーカイブはもとより、
Youtubeを基軸とした動画配信、IMEといえばGoogle日本語入力、
オンラインストレージはGoogleドライブ、翻訳も発展進化を遂げるし、
対抗馬が牙城を崩すに至らぬGoogleマップ、
OfficeライクなGoogleドキュメント・スプレッドシートなど、
スマホとの相性良しのGmail、Googleカレンダーでスケジュール管理、
外部連携はChromeCastやGoogle Home、
Google WiFiでメッシュネットワークにも手を広げる……。

ジョブズがAppleから永遠に去った後に、
Googleの手によって、ここまでの統合環境が築かれるとは、
思いもしませんでした。

もちろん、Google以外にもAmazonやAppleもしのぎを削ってますし、
巨人Microsoftが動かないわけがありませんし、
全世界の新興ベンチャーや、金を唸らせるインベスターをも巻き込み、
ビジネスチャンスの大金鉱や黄金郷を目指してると、想像します。


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さて、これだけ環境が統合されたら、
まず期待するのは、リアルタイム会話翻訳システム。
人が喋った言葉を聞き取って瞬時に翻訳し、
ボーカロイド技術を活用して、他言語へと滑らかに変換出力する。

外交通訳クラスとは見果てぬ夢だとしても、
外国観光で実用に耐えるレベルなら、
もう目の前に見えてる気がします。
既存の技術を組み合わせて、マッシュアップしたら道筋見えるもんなあ。
この数年で絶対発売してくると予想。
これが実現して普及したら、世界があっという間に狭くなりそう。
欲しい。

あとは来るかなあ、VRの時代。3D酔いしてしまう。
ヘッドマウントディスプレイが普及するとは思えないので
そこから先に進んだ軽量長時間バッテリーのアイウェアタイプが
実用化されたら、そっちの普及も速そう。


さらには各社のビッグデータ収集の果てに見えるのは、
ストロングAIの実現。
SFで描かれた世界が実現するまで、ほんの僅かな気もするし、
それはまだ遠い未来のような気がする。
どこが実現するんだろ。
タイレル社のような超大手企業かもだし、
ニコニコ技術部みたいな世界中のオタクパワーからの
ボトムアップかもしれない。


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そんなサイバーパンクな現実逃避をしながら、
PC暖気が篭もる蒸し暑い部屋の中で、
何百枚とあるCDのライナーノーツをスキャナに挟み、
ひとつひとつデジタルに落としております。

と。
ここまで能書き垂れてきて、ふと思いましたが、
こういうの、フラットベッドスキャナじゃなくて
いまどきだとスマホのカメラで簡単に済ます人のほうが、
圧倒的大多数だよね……。
スキャン作業だけがめんどくさい…。


富士通 オーバーヘッドスキャナ 2年保証モデルScanSnap SV600 FI-SV600A-P

富士通 オーバーヘッドスキャナ 2年保証モデルScanSnap SV600 FI-SV600A-P

  • 出版社/メーカー: 富士通
  • メディア: エレクトロニクス



アイの物語 (角川文庫)

アイの物語 (角川文庫)

  • 作者: 山本 弘
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2009/03/25
  • メディア: 文庫



プロジェクトぴあの

プロジェクトぴあの

  • 作者: 山本 弘
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/08/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 野尻 抱介
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/02/23
  • メディア: 文庫



一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

  • 作者: ジョージ・オーウェル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/07/18
  • メディア: ペーパーバック



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馬の耳をキミに ~遮眼大師分解速報 [四方山話]

…ひどいダジャレはさておき。


核P-MODELニューアルバム「回=回」から、先行配信の「遮眼大師」。
実に問題作ですね!
この曲を看板として、胸を張って配信する平沢さんが大好きです。


これ、歌謡曲やロックを中心に聞いてきた人が、初めて聴いたら、
違和感に対して首をかしげると思います。
逆に言えば、この曲をすんなり聞けるのは、
平沢ミュージックに慣れ親しんでる、馬骨な証拠、
すなわち「馬の耳」が養われてると判断して、差し支えない気がします。

違和感の原因は、他には例えがたい複雑な構成。

それを文字に落とすのは、なかなか骨の折れる作業ですが、
リズム隊で目立つスネアドラムに耳を傾ければ、
この曲のカラクリを解きやすくなるかと。

素人ゆえに、楽典的な間違いもありましょうが、
しばしお付き合いください。



イントロ:
いわゆる「ヒラサワ節」な、2小節で作られた
16ビートのシーケンスパターン、
続いて5小節目から、ドラムとベースのリズム隊が
シンプルなパターンで加わり、
本曲で鳴り続ける基調サウンドが、姿を現わします。

Aメロ突入間際に、ここまで反復してたイントロの構成に対して、
転調しながら、余分な2拍分のシーケンスが付け足されます。
直前の2拍と合わせて、都合1小節分の転調部ではリズム隊も姿を消して。
ここがまず、違和感の第一接触。


Aメロ:
直前に披露した1小節分の違和感はどこ吹く風。
何食わぬ顔で始まるAメロは、
リズム隊もシーケンスも、イントロと同様パターンで仕切り直し。
そこにボーカルのメインメロディが上乗せされます。

Aメロのボーカルメロディは(ヒラサワ的には)一般的な、
3拍5拍4拍4拍の16拍で4小節分を構成する、やや食い気味の拍取り。
ここらへんの拍取り、横川さん講師の「役立つ電子」で
恐らく解説された点かと、未受講の私は流れ見たTLより想像いたします。


Bメロ:
続いては3拍3拍2拍の8拍で2小節の、分割拍子。
ロックの定番でもありますので、
ここは違和感の素振りをみせつつ、そのまま働くリズム隊。


ブリッジ:
違和感の真骨頂。
3拍2拍で作られた5拍子を3回繰り返して、帳尻合わせの1拍子。
すなわち、5拍5拍5拍1拍な16拍が2小節で展開します。
明らかに変態リズムなので、イントロの最終部と同様、
ドラムを消すことで違和感を控えめに抑えて。

3・2の5拍子といえば偉大なる頭脳、アレを彷彿とする、
この曲の醍醐味部分と決めつけても良いと思います。


Cメロ(サビ):
二重構造です。
ベースとなるコーラスのリフレインは
ブリッジをアレンジして、5拍3拍の2小節に収め、
最も目立つボーカルメロディは、ここまで来ると7拍1拍とか言いたいけど、
普通にスラーで繋いだ標準的8ビートに帰結。


以下、ギターソロを挟んで3番へ。
Aメロ、Bメロ、ブリッジ、サビを繰り返して象徴的なブリッジで締め。


……。
一曲の中にこれだけ逸脱した要素を盛り込みながら、
全体では違和感なく聞かせてる秘訣は、
最初から最後まで変化することなく下支えする
シーケンスパターンとシンプルなリズム隊だと思います。

拾いやすいスネアは、追っかけてみると常に一定、
フィルなどのドラムのオカズもない。
(近年のヒラサワ楽曲にはオカズがあまり無いのも確かですが)

イントロの2拍多いところや、ブリッジみたいに
ドラムとウワモノで、それぞれのリズムが破綻してるところでは
ドラムをミュートしてたり。
反復的なリズムから違和感を直感させない、
隠蔽工作と受け止めます。


そしてこの曲の恐ろしいところは、
まるでプログレみたいに複雑な構成を、
イントロ・Aメロ・Bメロ・ブリッジ・サビ・間奏にまとめつつも、
全体では変拍子じゃない点でしょうか。

もう、リズム隊だけならお手本みたいな8ビートと
コードも変わらないシンプルなベースライン。
リズムもベースも一定な名曲といえば、HEAVEN。
HEAVENに偉大なる頭脳やフィッシュソング乗っけたような、
ハチャメチャな曲構成です。

よくこんな曲書くよなあ。

先行配信でこんな曲聞かされたら、他の曲も期待値バク上げで、
アルバムの発売が楽しみで仕方ありません。ヤバい!

龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)

龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)

  • 作者: 丸山 正樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: 単行本



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2018.06.10 monogramme Live at LiveSpotRAG [四方山話]

6月10日に京都・木屋町三条LiveSpotRAGで行われた
monogrammeライブを見てきました。

私がmonogramme(以下、カタカナ表記)を
最後に見たのは、記憶が正しければ2001年の春。
内容を思い出せないほど遥か昔なんですが、
このときは中野テルヲさんがモノグラムに加入する! という
大ニュースで界隈が騒然となったのは、鮮明に覚えてます。

その後は数年前に地元で中井敏文ソロを拝見できたくらいで、
なかなかモノグラムのライブへと行く機会はありませんでしたけど、
関西メンバー招集のモノグラムが比較的近所で見れるチャンス、
しかも中井1stアルバム発売のタイミング、ということで、
水無月と茶の菓を買い込みながら会場まで車を飛ばしました。


会場のRAGはモノグラムメンバー秋葉さんが
店長を務める老舗ライブハウスとのことで、
普段はジャズやフュージョンに強めのお店なのかな。
各所に円卓が配置され、壁沿いのラウンジやカウンターに囲まれた
居心地良さそうな店内でした。
そして特徴は1ドリンク1フードオーダー制。
先に聞いといて良かった…。
ソーセージをつまみながら、昔なじみの諸先輩方に同席してお喋り。

客層は全国から集った、精鋭のモノグラムマニアが最前列を占めてましたが、
壁沿いには、店長秋葉さんの知り合い、お店の関係者と思しき方々も。
聞けば名物店長がお店でドラムを叩くのは、
今回が初めてとのことで、そちらの方面からも注目度が高かったようす。


前半はベーシスト・今沢カゲロウさんのライブ。
今回はじめて拝見しましたが、
「凄腕のベーステクとループサウンドと昆虫漫談」と
事前に伺ってたように、他では見れないステージでした。
フィールドワークすごいなー、虫屋の世界すごい。


転換、暗転を経てモノグラムライブスタート。
セットリストはこちらのとおり。




まずは中井さんのソロから始まり、
アルバム“send”収録のGraphiteで開幕。
Shop Mecano 10周年記念盤“築10年”収録のoffsetぐらいまで、
いわゆるシーケンスを中心としたテクノスタイル。

中盤からベースの百上さんが参加してシーケンスと合奏、
このタイミングで中井さんもアコギを抱えて。
中井さんとは中学3年からの友人とのことで息の合ったプレイ。
MCは中井ソロ新譜にまつわる裏話とベース百上氏との懐かし話が中心。

終盤のOrandでお待ちかねのドラム秋葉さんが参加。
振り向けばスタッフさん達が大はしゃぎでスマホを構えてるw
ドラムも乾いた音が冴え渡って、間違いなく本日一番の盛り上がり。
アンコールは中井・百上に加えて今沢さんがゲスト参加でHeaven。
みんな大納得の締めでした。


終演後は、そのまま打ち上げモードに突入し、
居心地が良いので思わず長居。
大阪豆ゴハンにナニワ金融道を足してしまったようなお話に
お腹いっぱいになるまでそば耳を立ててました。

新アルバムについては終始、ご謙遜でしたが
かつてなく強力なバックアップに支えられた、この機会に乗じて、
2010年代ネオ・ニューウェイヴに爪痕を残しまくってください。
もう是非。
2ndソロだけでなく、モノグラムの恒常的な活動も期待してます。


send

send

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: seal-s floor
  • 発売日: 2007/09/11
  • メディア: CD



return

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: seal-s floor
  • 発売日: 2007/09/11
  • メディア: CD



大阪豆ゴハン(2) (講談社漫画文庫)

大阪豆ゴハン(2) (講談社漫画文庫)

  • 作者: サラ イイネス
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/01/10
  • メディア: 文庫



ナニワ金融道(8) (講談社漫画文庫)

ナニワ金融道(8) (講談社漫画文庫)

  • 作者: 青木 雄二
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/06/10
  • メディア: 文庫



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