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更新 2013.12.21 [博物苑更新]

2013.12.21

REVIEW - 2013 に KEYBOARD MAGAZINE 2014 WINTER
BOOK - 書籍 に Gazioから核P-MODELへ20の質問 を追加


Keyboard magazine (キーボード マガジン) 2014年1月号 WINTER (CD付) [雑誌]

Keyboard magazine (キーボード マガジン) 2014年1月号 WINTER (CD付) [雑誌]

  • 作者: キーボード・マガジン編集部
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
  • 発売日: 2013/12/10
  • メディア: 雑誌

なんといっても今回のキーボード・マガジン、これは永久保存の総力特集でしょう。
プロミュージシャン活動30余年(特に近年10年)を総括したというにふさわしい、
まだ見ぬ10年後の新規平沢リスナーにも紹介できる特集と言えそうです。
個人的には伝説のP-MODEL大特集を打ったピコエンタテインメント2号や
キーマガ2010年秋号、それに音廃本と並ぶ存在。

今年配布された謎のフリーペーパー、マガゾフの内容を彷彿とさせる
丁々発止なやりとりが飛び交う四本淑三氏インタビュー。
平沢氏とは長年の交流があるサンレコ國崎編集長による
かつてのバンド運営における切り盛りからMP3配信やライブ活動など、
制作した音楽をいかに平沢氏自身の望む方法でオーディエンスに届けるか、といった
プロデュース手法を事細かに尋ねるインタビュー。
オリジナルアルバムとは別ラインで制作された映像作品提供サウンドトラックについて
デトネイター・オーガンから歴史を辿りつつ振り返るインタビュー……の三部構成。
それと各記事を補足する中野泰博メカノ店長と高橋かしこ氏のコラム。
デザインは中井敏文氏と、まさに中野店長おっしゃるところの「鉄壁の布陣」です。

内容もある意味で過去のインタビューの総決算的な印象を受けました。
つまりどういうことかと言うと、例えば國崎氏のインタビューで
MP3配信を始めた時分の出来事に触れてますが、
この応答は1999年のMP3配信開始時にリアルタイムで答えたインタビューでの内容と大差なく、
また同様に、MP3配信を実践した後に結果として
CD媒体の方が売上の主になっていったことのくだりは、
すでに2005年のインタビューにて同義の内容が語られている。

そのように今回のインタビューの中で語られている内容は
それぞれの事象において過去の発言ログへのハイパーリンクした参照先があるような、
そんな錯覚を感じてしまう程に一貫した活動経歴。
読み進めるにしたがって感嘆の吐息ばかりが出てくる内容でした。

そして、それらの発言の数々に秘められてるのは近年のインタビューや発言の中では
おなじみのキーワードである「ヒラサワの素材化」と「作者退場」。
この二つを押さえてヒラサワの行動指針を振り返ると、いろんな気付きや発見があるかと思います。
素晴らしい内容でした。
平沢氏に興味のあるすべてのリスナーにおすすめしたい。


この更新で今年の博物苑更新作業は終了かと思います。
今年も一年ご贔屓いただきましてありがとうございました。
ブログの方でいくつか書きたいことが残ってるので
年内はまだちょこちょこと更新するやもしれませんが、
その時はお付き合いください。
それでは良いお年を。

Paprika: Music From the Motion Picture - O.S.T.

Paprika: Music From the Motion Picture - O.S.T.

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Milan Records
  • 発売日: 2007/05/22
  • メディア: CD



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