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手のひらの上のライブデバイス [四方山話]

平沢進のライブといえば一般的な楽器が登場せず、
代わりに独創的なデバイスが並ぶステージも魅力のひとつだと思います。

チューブラ・ヘルツやグラヴィトンに代表される平沢オリジナルの楽器群や
レーザーハープのように既存のデバイスをハッキングして
己の望むように改造使用したものなど多種ありますが、
中には既存の音楽ツールをライブで使用した例もいくつかあり。
その中でも現在はiphoneアプリへと移植されてるものを紹介します。


Pixound


書籍“来なかった近未来”の「小鳥ちゃんJAZZの巨匠をつつきなさい」で主役として書かれた
AMIGAの変わり種演奏ソフト。
後に「Phonon Grabber」というシステムに組み込まれ、
インタラクティブライブ「LIMBO-54」などで平沢氏が自分の姿をビデオカメラで撮影し、
それをPhonon Grabberに流し込んでリアルタイムで演奏しました。

このPixound、現在ではiPhoneにも移植されています。
使い方は来なかった近未来で書かれているとおりで、
読み込んだ画像をタッチすると各色に割り当てられた音色と音程を発音。
スケールを選択することによりそれなりの音階で演奏することも可能です。
残念ながら小鳥ちゃんは出てきませんが。

プリセットで用意されてる画像だけでなく自分で撮った写真や
カメラロールに保存した画像でも演奏可能なので色々お試しあれ。


DaisyPhone


2006年のインタラクティブライブ「LIVE白虎野」ではJAVA楽器による
インターネットセッションが行われました。
在宅オーディエンスがJAVAソフトで模様を描き、
それをライブ会場のスクリーンに投影して模様を演奏するという、
なかなかスリリングなライブ演奏です。

そのときに使われたJAVA楽器が DaisyPhone。
これも現在はiPhoneに移植されてます。
円環状のシーケンサに一つ一つ音を置いて奏でるというつくりで、
実際にどのように奏でられたのかはLIVE白虎野のDVDをご覧いただくのが一番かと思います。

ちょっと触ってみましたが使いこなせなかったのが正直な感想。
シーケンスパターンをいくつか作って保管して
リアルタイムに取っ替え引っ替えすると演奏っぽくできるのかなあ。
どなたか使いこなしてください。
[2013.12.22 追記]
DaisyPhoneの日本語レビューサイトを発見したのでリンクします。
作ったパターンをネット連動できるんですね! もうちょっと遊ぼうっと。
http://iwire.jp/appch/apps/302707660/Daisyphone/


本当はもうひとつぐらい、マンデルブロ集合図形を描画するアプリを紹介したかったのですが
いくつか試してみたものの、なかなか満足できるものがなかったので断念。
平沢氏いうところの30億回代入ができるほどマンデルブロの森に深く分け入ることは
まだまだ手持ちのエデンのアップルでは難しそうです。

個人的には、iPhoneで手軽に音を出して遊ぶならiKaossilatorが好みです。
時間を忘れて遊んじゃう。

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更新 2013.12.21更新 2014.01.18 ブログトップ

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