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マーガレットと蓮華 [四方山話]

「十年一昔」という言葉を文字通りに捉えるなら、
福間創さんがP-MODELに在籍した1994年~2000年は
一回りも二回りも昔の話になってしまいました。
幸いなことに、その当時の出来事は
音盤や書籍、映像やWebアーカイヴとして
数多く残されており、今でも鮮明に辿れます。

P-MODELを脱退してからの福間さんは
soyuz projectを結成して、後にソロ活動へと変遷します。
また、YAPOOSやシンセサイザーズへ加入した時期もあったりと
職業ミュージシャンとして精力的に活動されました。

(これは他の何人かにも共通するかもしれませんが)
福間創というアーティストにとってP-MODELは
プロとしてのはじめの一歩であり、重要な通過点だったと、
改めて思いを強くします。


福間さんの思い出を振り返ろうとすると
いまなお記憶に焼き付く鮮明なものから、
おぼろげにしか思い出せない儚げなものまで
浮かんでは消えていきます。

P-MODELでのステージングはもちろん、
末期パソコン通信~初期インターネットのサイバースペースな
テキストコミュニティで遊んでもらったこと、
未紗さんやテルヲさんのライブに客演したときの演奏の記憶や、
ソユーズ以降は気になりつつ、音盤も買ったり買わなかったりで、
萬福寺や鉄鋼館、陶板名画の庭や龍岸寺みたいに
特別なライブにも行けなかったな。
地元のライブハウスに来たときは何度か見れたっけ。
数年前のライブでやってた最初と最後の曲が
レーザー照明と相まって心地よかった。また見たいや。
後ろの方の私の記憶には、心残りが募って仕方ありません。
でも、目を閉じれば普段はシャイな兄ちゃんなのに
ステージの上ではひたすらカッコいい姿の福間さんが浮かぶんです。


実はこの文章の前に、思い出を時系列で形にできればと、
筋書き立てて書き綴ってたんですが、
野暮なものにしかなりませんでした。
記憶の形を整えるのは難しいです。
アーティストとしてのパブリックイメージよりも
ネットで遊んでくれた兄ちゃんとしてのほうが
やっぱり馴染むので、そちらに向けて掌を合わせます。
あのころお相手してくれて感謝が絶えません。お世話になりました。
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