SSブログ

更新 2018.09.27 [博物苑更新]

2018.09.27

REVIEW - 2018
 知日 第52号 BGM之魂 を追加

中国の80后世代(1980年代生まれ)向け日本文化情報誌「知日」。
平沢さんの事務所からはまだ公式アナウンスされてませんが、
SPECIAL THANKS に「ケイオスユニオン」が連なるとおり、
正規交渉の上に取材した新規インタビューのようです。
(Twitterで調べると、本誌編集者が他のミュージシャンへ
 コンタクトを求めてる様子が見つかります)

↓Amazon.cn 取扱いページより

《知日52·BGM之魂》 茶乌龙【摘要 书评 试读】图书

亚马逊在线销售正版茶乌龙知日52·BGM之魂,本页面提供茶乌龙知日52·BGM之魂以及茶乌龙知日52·BGM之魂的最新摘要、简介、试读、价格、评论、正版、图片等相关信息。



読み拾える漢字だけ追って、内容をかいつまむと、
特集中で紹介されたミュージシャンが、
菅野祐悟、坂本龍一、久石譲、梅林茂、菅野よう子、天門、
平沢進、澤野弘之、S.E.N.S.…というラインナップ。
そのうち半数以上がインタビュー取材有りです。

日本の音楽シーンに浸り、体系立てて携わってたら、
こんなメンバーの特集なんて、およそ組めなさそう。
「日本のBGM」という鳥瞰的視点ならではの編成と感じます。


一読して驚いたのが、誌面全体のクオリティ。
紙質・インク香・装丁・写真・デザイン・特集、
どれを取っても日本の大型書店に並べられてたら、
「これ、凝ったムックだよ」と見惚れてしまいそう。
中国から届いた封筒を開けた瞬間に驚きました。

巻頭特集以外に目を向ければ、現代アートや
千駄木のおしゃれカフェと谷根千の町並みなどを紹介。
いま気づいたけど裏表紙の、
金沢21世紀美術館での広角撮影機材「理光GR2」だ。


こんな面白そうに我が国の文化を紹介する雑誌を手にして、
「平沢さんが外国の雑誌に紹介された」なんて
ミーハーに喜んでなどいられません。
中国の若者向けにこんな凄い雑誌が出版されてるとは。
これは一体なんなんだ?

…などと疑問を膨らませてたら、
その答えとなる本を見つけました。
「知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか! 」


知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!

知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!

  • 作者: 毛丹青
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2015/01/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


2011年発行の創刊号から2014年発行25号までの特集を
ダイジェストで内容紹介。
主幹・編集長・アートディレクターへのインタビュー、
寄稿として、ノーベル文学賞作家、IT大企業副社長、作家、
記者、漫画家が目にした日本風景エッセイなど掲載。

日本人が当たり前のように親しんでる自国の文化を
それとは異なる視界から鮮烈にフレームカットする。
根幹に流れるコンセプトは「反日でもなく、親日でもなく、知日」。
ああ! 漠然と感じてたのが言葉になってる!


数年前、中国のゲームアニメ情報誌に平沢さんが紹介されたときに
取り寄せて読んだときは、日本のアニメシーンをダイレクトに翻訳し、
パイプのように提供してた印象でした。
しかし、この10年の間に異文化をますます吸収して消化を続け、
そこから得た知見を栄養として創作文化が萌芽する
ムーブメントが発展しているようです。

この百年は彼の国にとっては、激動する歴史の最中だし、
日本との間も決して蜜月ではありませんでしたが、
あの国に生きる民衆のポテンシャルは、やはり計り知れません。

巨大で歴史ある隣人が、何に注目して、どんな文化が生まれ育ち、
そして我々を含む世界に向けて発信するのか、とても興味があります。
21世紀の序盤も過ぎゆくけど、まだまだ世界は楽しく発展するぞ。


毛丹青 にっぽん虫の眼紀行の著者【講演CD:中国に広がる知日熱~なぜ中国人は日本が好きなのか~】

毛丹青 にっぽん虫の眼紀行の著者【講演CD:中国に広がる知日熱~なぜ中国人は日本が好きなのか~】

  • 作者: 毛丹青
  • 出版社/メーカー: 株式会社暦日会
  • 発売日: 2015/12/08
  • メディア: CD-ROM



コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。