愛知リカンベント試乗会オフレポート(1) [博物苑企画]
今年のレポは今年のうちに。
大変遅くなりましたが、去る12月5日に開催した
常滑リカンベント試乗オフのレポートを提出します。
発端:
そもそものきっかけは11月の下旬、
2ch自転車板リカンベントスレでの出来事でした。
「愛知県の名古屋~知多でリカンベントの試し乗りをしたい」
ありゃ。うちのホームグラウンドじゃないですか。
早速コンタクトを取り、適当な公園で落ちあう手はずを整えます。
その際「リカンベント専門スレでオフ会打ち合わせはまずい」との
申し合わせにより、愛知県突発OFFスレに間借りすることに。
どうせOFF板で打合せするならば、オープンなオフ会にして
興味のある方にどしどし来てもらってリカンベントを楽しんでもらいたい、と思い、
また今回の性質上、リカンベントオーナーが幹事をした方が
なにかと都合が良いだろうと考え、言いだしっぺの方から幹事を私に引き継ぎました。
このように、非常にシンプルでこじんまりとした
名無しさんの集まりを考えてたんです。
ここまでは。
転換:
開催一週間前、家人からちょっと爆弾発言。
「今度のオフ会、宿野輪天堂のOGYAN店長が遊びに来るってさ」
……?、……!?
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それはつまり、平沢ファンが平沢カラオケオフをやってたら
平沢進本人が歌いにくるようなもんかい?
宿野輪天堂とは、
「ウキウキワクワクな自転車を企画・デザイン・設計・製作する」という
コンセプトのもとに、各種自転車を開発する自転車屋兼デザイン工房です。
http://www.rintendo.com/
代表作は、小径スポーツ車に革命を起こしたロングセラー「KUWAHARA GAAP」
プラモデルのように自分で組み立ててカスタマイズできる自転車キット「TSUNODA ROBIN」
自転車に本物のジェットエンジンを搭載した「FIRE trick BOB」
……etc。
とにかく一筋縄では行かぬ、心ときめく自転車を世に送り出すのが
宿野輪天堂の店長、岡田“OGYAN”浩明氏なのです。
そんなOGYAN店長が現在、設計開発してるのはリカンベント。
試作機も出来上がり、目下来年の発売を目指して調整中とのこと。
今回のオフ会に、その試作機といくつかのリカンベントを持ってきてくれるとの話。
実はうちの家人は、数年前からOGYAN店長と仕事をしており、
輪天堂さんと共同ブランドを立ち上げて、いくつかの自転車関連製品を発売してまして。
それ以来、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいてました。
そんなこんなで、今回のオフ会の件を世間話程度にお伝えしたら
「面白そう。いろいろ持って遊びにいく」というお返事をいただいたそうです。
とっても嬉しいんですが、お客さんは2~3人かもですよ?
さすがに大阪からお越しいただくのに、それじゃあ申し訳ないと
かなりテンパッた私は、自分の持てるチャンネルを駆使して方々に宣伝します。
どどどどどうしよう。
「天気が悪かったらどうしよう」「参加者が転んで怪我したらどうしよう」
「公園のお客さんとぶつかったらホントにどうしよう」などと
オフ会をやり慣れてない人間が色々と考えあぐねて
やきもきした気分のまま、来る日々を過ごしてました。
----------
さて、やってきました12月5日。
雲ひとつない快晴、風も穏やか。
「小春日和」という言葉がぴったり来る陽気の中、
集合時刻の11時には我々以外にも、たくさんのリカンベントオーナーや
ロード・MTB・小径車などのオーナーがそれぞれ愛車を持ち寄って下さり
会場はさながら「おもしろ自転車博覧会」の様相となりました。
終了後に参加者の方がパノラマ写真を掲示板にアップされてたので
謹んで転載いたします。
(クリックで原寸画像)
それではこの写真の左から順に、私が分かる範囲で参加車種をご紹介。
Toxy-SR http://www.toxy.de
ドイツのリカンベントメーカー、Toxy社の小型モデル。
欧米人は体型が大きく、それ故に欧米モデルのリカンベントは
適正身長が170cm~というのが当たり前ですが、これは150cm~サイズで作られてます。
HPVのGrasshopperと同様、日本人女性が無理なく乗れる
ヨーロピアンスタイルのリカンベントですね。
Tartaruga Type RECUMBENT http://www.tartaruga-ew.com/
往年の名車BikeEを彷彿とさせるフォルムに
日本伝統建築の要素を取り入れたデザイン。
見てるだけで美しいですが、乗り心地は優しくて
リカンベントが初めての方でもすぐに乗りこなせるかと思います。
WINDCHEETAH http://www.windcheetah.co.uk/
トライク(三輪リカンベント)のフェラーリ。
NY近代美術館の殿堂入りを果たすデザインと独特の操舵感には
思わず惚れてしまってお持ち帰りしてしまいそうです。
でも、注文してから手元に届くまで、3年待ちらしいですよ。
GAAP http://www.rintendo.com
宿野輪天堂デザインのスポーツ小径車。
詳しくは上の方の写真とリンクを参照してください。
練り上げられたデザインと軽快な乗り心地、
カスタマイズにも柔軟に対応できる設計が魅力的。
BikeE
アメリカBikeE社が生み出した、
1990後半~2000前半におけるコンフォートリカンベントの傑作。
残念ながら会社倒産のため、この世から消えてしまいました。
乗りやすさにおいては右にでるものはなく(いまだに!)
初心者にお薦めするリカンベントの定番です(いまだに!!)。
どうでもいい豆知識ですが、テスラカイトスタッフである
平野さんの愛車でもあります。
STRIDA http://www.strida.com/
デザインが星の数ある小径車の中でも異彩を放つ三角形。
1988年にイギリスで発売されて以来、何度かリファインを繰り返し
現在でもリリースされる小径車の名車です。
折り畳んだときの姿も秀逸で、折りたためば
軽自動車のトランクにも易々と入り、お出かけ先でも便利。
SteetMachine GT http://www.hpvelotechnik.com/
ドイツHPV社のツーリングモデル。
下ハンドルながら素直な乗り心地で、どこまでも走っていけそうな感覚。
(上ハンドルも選択できます。HPV社のモデルは上下選択可能車種多し)
とあるオーナーはこの車種でユーラシア大陸横断を果たしてました。
Sarah+リカンベントシミュレータ http://www.rintendo.com
今回の目玉。詳しくは後ほど。
Scorpion http://www.hpvelotechnik.com/
SteetMachineと同じ、ドイツHPV社のモデルでこちらはトライク。
このモデルは折りたためるバリエーションもあります。すごいなあ。
PROGRESSIVE
http://www.progressivebike.co.jp/sports/2010hp/recumbent/recumbentindex.html
日本の杉村商店が企画した、日本でもよく流通してるリカンベント。
実はあまり詳しくないので細かいモデルまで分かりませんでした。
とにかく値段がお値打ち!10万円台で買えるのは魅力的。
取扱店も多いのは素晴らしいですね。
先日、大阪のサイクルモード(モーターショーの自転車版)を覗いた際、
杉村商店のブースにはタンデムリカンベントが展示されてました。
なんと二人乗り!
チェックしそこねましたが、
他にもリカンベント・トライクが数車種、ご来場されてました。
ローレーサー(車高が低くレース向き)まであったのには感動。
あからさまに長くなってきたので、分割します。
↑↑ 自転車だけでなくリカンベント、人力飛行機、人力ヘリコプター、など人力駆動車の歴史を
写真を豊富に使ってわかりやすく解説した、子供向けとは思えないほど充実した内容の本。
大変遅くなりましたが、去る12月5日に開催した
常滑リカンベント試乗オフのレポートを提出します。
発端:
そもそものきっかけは11月の下旬、
2ch自転車板リカンベントスレでの出来事でした。
「愛知県の名古屋~知多でリカンベントの試し乗りをしたい」
ありゃ。うちのホームグラウンドじゃないですか。
早速コンタクトを取り、適当な公園で落ちあう手はずを整えます。
その際「リカンベント専門スレでオフ会打ち合わせはまずい」との
申し合わせにより、愛知県突発OFFスレに間借りすることに。
どうせOFF板で打合せするならば、オープンなオフ会にして
興味のある方にどしどし来てもらってリカンベントを楽しんでもらいたい、と思い、
また今回の性質上、リカンベントオーナーが幹事をした方が
なにかと都合が良いだろうと考え、言いだしっぺの方から幹事を私に引き継ぎました。
このように、非常にシンプルでこじんまりとした
名無しさんの集まりを考えてたんです。
ここまでは。
転換:
開催一週間前、家人からちょっと爆弾発言。
「今度のオフ会、宿野輪天堂のOGYAN店長が遊びに来るってさ」
……?、……!?
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それはつまり、平沢ファンが平沢カラオケオフをやってたら
平沢進本人が歌いにくるようなもんかい?
宿野輪天堂とは、
「ウキウキワクワクな自転車を企画・デザイン・設計・製作する」という
コンセプトのもとに、各種自転車を開発する自転車屋兼デザイン工房です。
http://www.rintendo.com/
代表作は、小径スポーツ車に革命を起こしたロングセラー「KUWAHARA GAAP」
プラモデルのように自分で組み立ててカスタマイズできる自転車キット「TSUNODA ROBIN」
自転車に本物のジェットエンジンを搭載した「FIRE trick BOB」
……etc。
とにかく一筋縄では行かぬ、心ときめく自転車を世に送り出すのが
宿野輪天堂の店長、岡田“OGYAN”浩明氏なのです。
そんなOGYAN店長が現在、設計開発してるのはリカンベント。
試作機も出来上がり、目下来年の発売を目指して調整中とのこと。
今回のオフ会に、その試作機といくつかのリカンベントを持ってきてくれるとの話。
実はうちの家人は、数年前からOGYAN店長と仕事をしており、
輪天堂さんと共同ブランドを立ち上げて、いくつかの自転車関連製品を発売してまして。
それ以来、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいてました。
そんなこんなで、今回のオフ会の件を世間話程度にお伝えしたら
「面白そう。いろいろ持って遊びにいく」というお返事をいただいたそうです。
とっても嬉しいんですが、お客さんは2~3人かもですよ?
さすがに大阪からお越しいただくのに、それじゃあ申し訳ないと
かなりテンパッた私は、自分の持てるチャンネルを駆使して方々に宣伝します。
どどどどどうしよう。
「天気が悪かったらどうしよう」「参加者が転んで怪我したらどうしよう」
「公園のお客さんとぶつかったらホントにどうしよう」などと
オフ会をやり慣れてない人間が色々と考えあぐねて
やきもきした気分のまま、来る日々を過ごしてました。
----------
さて、やってきました12月5日。
雲ひとつない快晴、風も穏やか。
「小春日和」という言葉がぴったり来る陽気の中、
集合時刻の11時には我々以外にも、たくさんのリカンベントオーナーや
ロード・MTB・小径車などのオーナーがそれぞれ愛車を持ち寄って下さり
会場はさながら「おもしろ自転車博覧会」の様相となりました。
終了後に参加者の方がパノラマ写真を掲示板にアップされてたので
謹んで転載いたします。
(クリックで原寸画像)
それではこの写真の左から順に、私が分かる範囲で参加車種をご紹介。
Toxy-SR http://www.toxy.de
ドイツのリカンベントメーカー、Toxy社の小型モデル。
欧米人は体型が大きく、それ故に欧米モデルのリカンベントは
適正身長が170cm~というのが当たり前ですが、これは150cm~サイズで作られてます。
HPVのGrasshopperと同様、日本人女性が無理なく乗れる
ヨーロピアンスタイルのリカンベントですね。
Tartaruga Type RECUMBENT http://www.tartaruga-ew.com/
往年の名車BikeEを彷彿とさせるフォルムに
日本伝統建築の要素を取り入れたデザイン。
見てるだけで美しいですが、乗り心地は優しくて
リカンベントが初めての方でもすぐに乗りこなせるかと思います。
WINDCHEETAH http://www.windcheetah.co.uk/
トライク(三輪リカンベント)のフェラーリ。
NY近代美術館の殿堂入りを果たすデザインと独特の操舵感には
思わず惚れてしまってお持ち帰りしてしまいそうです。
でも、注文してから手元に届くまで、3年待ちらしいですよ。
GAAP http://www.rintendo.com
宿野輪天堂デザインのスポーツ小径車。
詳しくは上の方の写真とリンクを参照してください。
練り上げられたデザインと軽快な乗り心地、
カスタマイズにも柔軟に対応できる設計が魅力的。
BikeE
アメリカBikeE社が生み出した、
1990後半~2000前半におけるコンフォートリカンベントの傑作。
残念ながら会社倒産のため、この世から消えてしまいました。
乗りやすさにおいては右にでるものはなく(いまだに!)
初心者にお薦めするリカンベントの定番です(いまだに!!)。
どうでもいい豆知識ですが、テスラカイトスタッフである
平野さんの愛車でもあります。
STRIDA http://www.strida.com/
デザインが星の数ある小径車の中でも異彩を放つ三角形。
1988年にイギリスで発売されて以来、何度かリファインを繰り返し
現在でもリリースされる小径車の名車です。
折り畳んだときの姿も秀逸で、折りたためば
軽自動車のトランクにも易々と入り、お出かけ先でも便利。
SteetMachine GT http://www.hpvelotechnik.com/
ドイツHPV社のツーリングモデル。
下ハンドルながら素直な乗り心地で、どこまでも走っていけそうな感覚。
(上ハンドルも選択できます。HPV社のモデルは上下選択可能車種多し)
とあるオーナーはこの車種でユーラシア大陸横断を果たしてました。
Sarah+リカンベントシミュレータ http://www.rintendo.com
今回の目玉。詳しくは後ほど。
Scorpion http://www.hpvelotechnik.com/
SteetMachineと同じ、ドイツHPV社のモデルでこちらはトライク。
このモデルは折りたためるバリエーションもあります。すごいなあ。
PROGRESSIVE
http://www.progressivebike.co.jp/sports/2010hp/recumbent/recumbentindex.html
日本の杉村商店が企画した、日本でもよく流通してるリカンベント。
実はあまり詳しくないので細かいモデルまで分かりませんでした。
とにかく値段がお値打ち!10万円台で買えるのは魅力的。
取扱店も多いのは素晴らしいですね。
先日、大阪のサイクルモード(モーターショーの自転車版)を覗いた際、
杉村商店のブースにはタンデムリカンベントが展示されてました。
なんと二人乗り!
チェックしそこねましたが、
他にもリカンベント・トライクが数車種、ご来場されてました。
ローレーサー(車高が低くレース向き)まであったのには感動。
あからさまに長くなってきたので、分割します。
↑↑ 自転車だけでなくリカンベント、人力飛行機、人力ヘリコプター、など人力駆動車の歴史を
写真を豊富に使ってわかりやすく解説した、子供向けとは思えないほど充実した内容の本。
2010-12-28 13:02
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