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食べ歩けBKK(外食編) ~泰王国曼谷訪遊記 その2a [特別企画]

タイ・バンコク旅行記 前編
タイ・バンコク旅行記 後編
先月下旬に行ったタイ・バンコク旅行。
ここからは視点を変えて、食べ物の話題を二回に渡ってお届けします。
まずは外食編から。

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人生八十年。一年三百六十五日。一日三食。
人間どんなに頑張っても、食事の数には限りがあります。
美味しいご飯を食べたい、できることなら腹いっぱい。
これは異国の地バンコクで、欲望に任せてただただ食べ歩いた記録です。

今回の旅程は三泊四日。単純計算だと12食ですが、
初日の朝と最終日の夜は日本だし、往復の機内食も出るし4食マイナス。
スケジュールを見ると二日目は昼夜とも食事つきの懇親会で
朝食は三日間ともホテルで出るから、さらに5食減らして。
あれ。自由に食べれるのって3食だけだ。

せっかくだから一回ぐらいは評判のタイ料理屋で食べたいなー。
などと思い巡らせ、バンコクグルメブログにいくつか目を通し、
気になるお店の住所を調べてGoogleマップに保存して。
(スマホ・タブレット+Googleマップは便利すぎました)
宿泊先に荷物を降ろして身軽に! いざ行かん美食の街へ!!

……とかなんとか、ひとり意気込んでたら、
同行者がバーツを持ち合わせてないと判明。
タイに着いてから空港で両替しようと思ってたら
送迎バスの運転手に「渋滞に巻き込まれたくない」
「空港よりレートが良い店が街にある」と促されてそのまま出発したため。

私は旅立つ前に現地通貨を持ってた方が何かあっても安心だろうと
数千円分のバーツを手にしてましたが、
ほとんどの参加者がまだ両替してないとのことなので
「それじゃあみんなで」と駅前の両替商に行くことになりました。

しかし、時すでに遅し。
夕方を回りかけた時間帯なので両替商はどこも閉店。
いま思えばその日は両替を諦めて、そこらじゅうに設置されてた
ATMでのクレカキャッシングでバーツを引き出すのが
最善手だったのでしょうが、レートが良い両替に拘りすぎた。
こういうのは臨機応変な判断が重要ですね。

結局その日は現金を持ち合わせてる人たちがお金を出して
総勢10人で駅前の中華系タイ料理屋に入って晩ごはん。
一人だいたい二皿+飲み物を頼み、
瓶ビールを呑んでる人も合わせて合計1400バーツだったかな。
一人頭140バーツてことは……約500円? こりゃ安い。
私が頼んだのはカオパックン(海老チャーハン)に青菜と焼きアヒル。
01ahiru.JPG
味は正直いまいちでした。
一食損した。


二日目の朝食はホテルビュッフェ。
タイ料理風朝食+洋食ブレックファスト+フルーツのラインナップで、
タイの朝食の代名詞ともいえるカオトム
(お粥、米粒の形が残ってるので雑炊に近い)があったのは高ポイント。
02kaotom.JPG
なかなか日本では食べる機会がありませんよね。
フルーツはパパイヤが意外と美味しかった。

この日に行われた懇親会では両方ともタイ料理が振舞われました。
昼食はビュッフェスタイルで夕食はコースメニュー、
どちらも上品な味つけで美味しゅうございましたが
どちらのときもアローイアロイと食べてると、
箸のつけられなかった残り物が次から次へと回ってくるのが良し悪し。
お腹ぽんぽんで苦しゅうございます……。

この日、参加者の中でも評判が良かったのは
カオニャオ・マムアン(マンゴーともち米)。甘くて美味しくて鉄板!!
02mango.JPG

トムカーガイも美味しかったなあ。
02tomkagai.JPG

これはナッツやローストココナツ、乾燥海老にざく切りライムを
胡椒の葉っぱで包み調味料をかけて食べる前菜、ミエン・カム
02mienkam.JPG
どれもとても満足でした。ごちそうさま。


三日目は胃もたれからスタート。
朝食にカオトムを食べに行く気すら起こらなかったので
買い置きのフルーツで済ませ(買い出し食べ物の話はまた後日)。
この日は自由行動なので、まずは同行者達と繁華街サイアムをぶらぶら。

ご承知の通り、バンコクという街は超高層ビルが林立するすぐ隣に
ボロボロのトタン屋根の民家が立ち並ぶブロックが毅然と存在する、
まるでモザイク工芸のように渾然一体とした都市なので
街歩きをすればそれらの光景がダイレクトに飛び込んできます。
ホントにアルバム“Sim City”ライナーにあるストーリーそのまま。

同行者のオーダーにより、この日の昼食は屋台メシに決定。
ホテルの足もとに広がる街にも、歩道沿いに屋台が広がっており
機会あれば食べたいなと思ってたのですが、そこらへんは夕方から営業が中心。
時間もあるので昼食を食べられる屋台を探そう、と相成ったのですが。
ノープランで適当にうろついてたので見つかるものも見つからず。
東京で言えば銀座三丁目の路上でローカル屋台を探すようなものだから
どだい無理な話でしたわ。

実は厳密に言えばまるで無かったわけでもなくて、
モザイク都市だから路地に行けばなんとかなるだろうと、
都心部のブロックを離れたら行き着いたのが病院の一区画。
(後で調べたらタイ王国国家警察病院でした)
そこの敷地内に大きなテントが張られており、バザールが開かれてました。
物味遊山で覗いてみたら見事に外国人観光客のいない世界。
03bazar1.JPG
03bazar2.JPG
テントの中では中食のようなお惣菜も販売されてて、
「こういうの食べると美味しいんじゃない?」と思いましたが
タイ語オンリーのアウェイだし、座って食べる場所もないし、
そもそもどんな食材の料理なのか、参加者一同見当もつかない。
後で聞いたら「おいしそーだなー」と思ってたの、私だけで
他のメンバーは皆、腰が引けてたとか。
えー。美味しそうな香りしてたのにー。

個人的に見た範囲では麺類・惣菜・果物などなど
数種類のブースで提供されてました。
麺は米粉のものがセンミー・センレック・センヤイなど太さも選べて
卵麺もあったかな。
ただ、器がタイ屋台名物のビニール袋持ち帰りだったし、
初アジア旅行のメンバーがいきなり食べるには高難易度だったのは確か。
そりゃあ、地元の人向けのバザールだしね……。


歩きはじめて約3時間。ここまでサイアムパラゴンの中の
マックやシナボンで軽食を摂ったり、道端で焼かれてたソーセージ串や豚串を
(それぞれ10バーツ)つまんでましたが、そろそろまともな料理が食べたい。
03ippudo.JPG
サイアムパラゴンの一風堂と日本では珍しくなったシナボン

屋台も見つからなかったし、それじゃ私が下調べした場所に行こう、と
足を向けたのはMBKセンター。
タイ屋台グルメの入門編として名高い、6Fのフードコートに向かいました。

ここ、ずーっと行ってみたかったんです。
初めて知ったのはタイ料理に興味を持ち始めた90年代後半。
なぜか4×4MAGAZINEが出版した「バンコク屋台グルメ最新現地ガイド'99」に
『屋台突撃の前のトレーニングフィールド』として、
いの一番に紹介されててそれがとても美味しそうで。
以来、寝る前や腹が減ったときにこの本を眺め続けて十数年。
いよいよ現地に赴いて実食できる日がくるなんて感激。

掲載写真の頃からリニューアルされて小綺麗になってたフードコート。
バンコクのショッピングセンターのフードコートは現金を直接やり取りしない
全店統一支払いのクーポン制またはカードチャージ制が主流で、こちらは後者。
テナントで食べ物を購入する前に入口カウンターでカードに入金します。
03mbk1.JPG
使わなかった金額は最後に払い戻しできるので
食べたいものを先に見回ってから大体の金額を頭に入れて
入り口に戻って気持ち多めにチャージするのが良さげ。
後はチャージしたカードを手に、テナントに行って食べたいものを注文。
メニューボードがあるところもあれば、テナントの壁にナンバー入りの
メニュー写真を掲示してるところもあるので
指差しでも「なんばーすりーぷりーず」でも注文できます。

壁に沿って各種タイ料理を出すテナントが十数店並んでて
見てるだけで食欲がそそられます。
他にも反対側の壁には各国料理のテナントがあるし、
島状に位置するテナントは甘味が中心なのかな。
03taiyaki.JPG
甘味コーナーにあった鯛焼き抹茶ソフト

とにかく食べ物屋さんで溢れんばかりのフードコートです。
地元の人達だけでなく外国人旅行客にも有名なスポットなので
座席はかなりの大混雑。早めに决めて席を押さえたほうが良さそう。

食べたいものばかりで目移りして仕方ない中、
悩みに悩んでソムタムとベジタブルセンレックトムヤムを選択。
03tsomtammen.JPG

二品で120バーツ(約360円)でした。
フードコートは屋台より割高と言われてますが、
それでも安い、安いよー。
ソムタムは日本じゃ珍しいホーリーバジルがついてるし
センレックトムヤムのベジタブルってなんだろう?と思ったら
魚のすり身ボールの代わりに球状の油揚げ!
チャーシューの代わりに揚げ春巻き皮!
同行者も麺類やご飯ものを頼んで美味しく食べたご様子。
あーでももう一品カオマンガイを頼んどけば良かった。

箸・フォーク・スプーンなどの食器はプラスチック製のものが
各テナントに置いてあり、脇にあるIH鍋で煮沸してから使うとのこと。
所変われば品変わるなあ。マイ箸フォークを使う人もいるようです。
食べ終わった食器はそのまま置いておけば専門の清掃者が片づけてくれますが、
日本のフードコートに慣れてると、どこに持ってけばいいか、
置いていってホントにいいのか、一瞬躊躇してしまいます。


夕食はMBKフードコートにもう一度戻ろうかなーと思ってましたが
色々あって(そこらへんはまた後日)軽めにコンビニ買い食いで済ませて、
翌朝最終日。胃も疲れてきたので
ここらでもう一度、ビュッフェのカオトムを食べたいなーと
朝食会場に行ってみたら、メニューが変わってて豚汁が出てました。
ぎゃふん。
これにてバンコク食べ歩き終了でございます。

当初の予定だったフードコートには行くことができたし
美味しいタイ料理も食べれたしで、初めてにしては概ね及第点でしたが、
欲を言えばもうちょっと何回か食べ歩いても良かったかも。
食べたいメニューを決めたり、美味しいレストランの情報は
もっと貪欲に調べても良かったかな。
的を絞ってMBKセンターやショッピングセンターのフードコートを
攻めまくるのもアリかもしれないと思いました。
あとはフルーツの美味しい暑い季節に行きたいですね。

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行き帰りの機内食。帰りの方にはデザートにルークチュップが添えられてました。


追記:
出かけるときに皆さんに心配されたお腹の具合ですが、
おかげさまでまったくダイジョブでした。
出かける前から毎日、乳酸菌整腸薬を飲んで胃腸を整え、
現地ではなるべく火の通ったものを食べるように心がけ、
氷や生水を極力避けたのが効いたのか、快適に食べ歩けました。
ただし、同行者の中には帰国後にお腹を壊した人が何人かいたみたいです。


外食編はここまで。
次回はコンビニやスーパーで見つけた食品編をお届けします。

バンコク「そうざい屋台」食べつくし

バンコク「そうざい屋台」食べつくし

  • 作者: 下関 崇子
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2009/02/25
  • メディア: 単行本



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